今でも背後を気にする癖は抜けない。背後からナイフで「殺すぞ」と言われた記憶。

    いつもの道で被害にあっていたのかもしれない……。背後から腕を回され、ナイフを持った男に「声を出したら殺すぞ」と言われた経験がどんなに怖いか、想像できますか?

    児童ら19人が死傷した川崎市・登戸の事件。

    もし、同じように刃物で襲われたらーー。注意喚起のため、自身の体験を綴った絵日記がTwitterで注目されいてます。

    物語は、女の子が夜道を歩いているところから始まります。

    考えすぎだと思ったけれど……。

    「声を出したら殺すぞ」

    今でも後ろを気にする癖は抜けない。

    この絵日記を描いたのは、子育てをしながら絵日記ブログを更新しているちか母さん。

    こちらの投稿は3万以上のリツイートや4万以上のいいねを集めています。なぜ、普段の子育て日記とは違う自らの経験を描いたのでしょうか?

    「子どもが巻き込まれる事件や事故が立て続けに起きており、防犯のために何か出来ないかと思い、子どもの被害は身近なものという注意喚起の気持ちで描きました」

    「事件に巻き込まれるというのは、特別なことではなくて、いつでもどこでも誰にでも起こることだということです」

    子どもの防犯に意識が向いている今だからこそ……。

    命が危険を感じている時こそ、大きな声で「助けて」と叫べない。一度トラウマが残ると、しばらくは「知らない人」に対して不安感を抱いてしまう。

    当時のことを振り返りながら。ちか母さんは、こう語ります。

    「いろいろな危険を常に想定して、一緒にいられるうちに、口すっぱく身の守り方を教え続けていくしかないのかなと思います」