咳が止まらない、手が震える。タバコの煙による被害の甚大さを綴った漫画が話題。

    歩きタバコに関して「本当に困っている人がいると知れば止めてくれる人も中にはいるのでは、と思い、日記程度の気持ちで漫画にしました」

    タバコの煙に苦しめられている。

    タバコの煙を吸い込むと、喘息の発作で咳が止まらない……。

    わざと咳をしているのではないかと疑われたこともある……。

    発作を止めるための薬を飲むと別の持病が悪化してしまう……。

    そんな女性が「歩きタバコ」の意識を変えようと投稿した漫画がTwitterで話題です。

    喘息を患う作者のサヤさん。最近新しい街に引っ越し、そこで歩きタバコをしている方にたくさん遭遇されたそうです。

    この投稿はTwitterで5万以上のリツイートと6万以上のいいねを集めました。

    喫煙者全体を批判する気はもちろんありませんし、歩きタバコを糾弾したい!という訳でもありません。歩きタバコをする人って「他人に健康被害を与えてもどうでもいい」とまでは思っていなくて、単に被害内容を知らないのでは、知れば辞めてくれる方も中にはいるのではと思って描きました。

    Twitter: @saaya_kob

    リプ欄には「喫煙者側だからこれからは気をつけたいです」「私も喘息持ちなので発作が出るのがいつも怖いです。法律で禁止してほしい」など、歩きタバコに関する意見が溢れていました。

    この漫画を描いたサヤさんはBuzzFeedの取材にこう語ります。

    ーーこの漫画を描かれた経緯を教えてください。

    それまで、歩きタバコ=悪い人というイメージを持っていました。

    しかし街で見かけた人たちは、みなさん優しそうに見えました。

    みんな悪い人じゃなさそうなのに、何故歩きタバコをするんだろう……?

    他人に健康被害を与えても、平気な人には見えないけど……?と疑問に思ったことです。

    また、煙草を避ける人たちは、もしかしたら「単に匂いが嫌い」とか「一時的に我慢すればすむ事」だと思っている方が、多くいらっしゃるのかな?と。

    だとしたら、本当に困っている人がいると知れば止めてくれる人も中にはいるのでは、と思い、日記程度の気持ちで漫画にしました。

    ーーTwitterでたくさんの共感を集めていますが…。ご感想は?

    こんなに反響をいただけると思っていなかったので、驚いています。

    共感の意見だけでなく、喫煙者側の意見も様々、聞けたことが良かったと思います。

    例えば喫煙所が少なく、吸う場所が少なくて困っている等。

    これから外部に煙が漏れないような構造の喫煙所が増えればいいなと思います。

    喫煙者と非喫煙者が対立するのではなくて、双方ストレスフリーに生活できるようになればいいなと願います。

    ーー歩きタバコを無意識にしていた人へ、この漫画で伝えたいメッセージはどんなことでしょうか。

    もし「そんなに困る人がいるなら辞めようかな」と少しでも思っていただければ幸いです。

    禁止区域での歩きタバコは、そっと止めていただければ嬉しいです。