26年前の殺人事件の犯人、決め手は使用済みのナプキン!?

    ミネソタ州に住む男性は、廃棄したナプキンのために、26年前の殺人罪で起訴された。

    ミネソタ州に住む男が26年前の殺人の罪で起訴された。警察は、捨てられた使用済みのナプキンを使って逮捕した。そのナプキンは、彼がホットドッグを食べている間に顔を拭いたものだった。

    警察は52歳のビジネスマンのジェリー・ウエストロムを逮捕した。捜査官はDNAの調査を企業に委託して、1993年に35歳のジーン・アン・ジェニー・チルズが殺された事件の証拠と照合した。

    地元紙ミネアポリス・スター・トリビューンによると、ウエストロムは容疑を否認していた。そして、2月15日に100万ドルを支払い釈放された。

    ウエストロムの代理人はコメントを控え、BuzzFeed Newsからのコメントの求めにも2月18日まで応じなかった。

    ウエストロムの逮捕は、系譜学サービスを用いて、何十年も昔の事件を解決に導く好例だ。過去2年間、連邦警察と州警察は、未解決の事件にデータベースを照合してきた。1974年から86年にかけて12人殺害して、51人をレイプした犯人の逮捕など成果も挙げている。

    しかし、倫理の面で疑問点が残る。多くの人が遺伝子情報を求めて企業を利用すると、知らぬ間に、警察によって家族構成を特定される可能性がある。DNAを調査する大企業の一つであるFamily Tree DNA社が、凶悪犯罪の解決の場合にはFBIと協力する合意を結んでいることを、BuzzFeed Newsは先月に報じている。

    「DNAが一致したケースだった」とヘネピン郡検事マイク・フリーマンは2月15の記者会見で述べた。「DNAのサンプルを、協力してくれる系図学者に送った。こうしたテクニックを警察官のなかで共有するためにも、良い成果をあげることが出来た。」

    ミネアポリスの警察当局の発表は、チルズの事件で、DNAを調査するどの会社と協力したかは詳細を明らかにしていない。未解決の状況を打破出来た背景には、昨年に事件現場のDNAを系譜サービスのウェブサイトに入力して、2つの事件と関連する疑惑が出てきたからだ。トリビューン紙によると、そのうち1つが、殺人事件が起きたときに、ミネアポリスのすぐ近くの都市周辺に住んでいたウエストロムが、10代の若者に性行為を迫ったことで起訴された事件だった。

    1月に警察がウエストロムがホッケーの試合に行くところを追跡した。さらに彼が売店でホットドッグを購入して、ナプキンで口の周りを拭いたことを確認した。ナプキンが捨てられると、警察はゴミ箱をくまなく探して、証拠品として手に入れた。1993年の事件のサンプルとDNAを照合すると一致したため、警察はウエストロムの逮捕に踏み切った。

    「あなたが物をゴミ箱に捨てたなら、捜査の手順に問題はないと最高裁はしばしば述べた。」とフリーマンは語った。

    「話は変わるが、『恐ろしくないか?私たちはプライバシーを侵害されている』と話す人のために述べると、DNAはその人が関連していないことを証明するために、いつも用いている。」さらにフリーマンは続ける。「なぜなら、もし一致しなければ、告訴しないからだ。つまり、特定をより正確にすることができるということだ。」

    チルズは1993年の6月に死体となって見つかった。隣人がミネソポリスのアパートからランニングしていたときに発見した。警察が到着すると、風俗で働いていた犠牲者は複数の刺し傷とともに床に倒れていた。

    「警察の粘り強い努力が、ジェニーの家族の平穏に繋がることを我々は望んでいる。」と米連邦捜査局(FBI)でミネアポリスを担当するジル・サンボーンは語った。「この事件は、解決の糸口を見つけるために、警察は可能な手段を全て使うことの意義を強調した事件になった。」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:藤原哲哉