ハリケーン・ドリアンによりバハマ北部は「壊滅状態」 空中写真におさめられた惨状

    ハリケーンの勢力を示す5段階中でもっとも強い「カテゴリー5」でバハマを襲った「ドリアン」。死者は20人にのぼっている。

    ハリケーン「ドリアン」が直撃したバハマ諸島北部は「壊滅状態」にあるとミニス首相は語った。

    9月3日の記者会見では、ドリアンを「バハマの歴史上もっとも重篤な危機の1つ」と呼んでいた。当時の段階で死者は7人と発表されていたが、9月5日には20人まで増えている。

    9月1日、ハリケーン「ドリアン」は史上最強クラスである「カテゴリー5」の勢力を保ちバハマのアバコ島に上陸した。その後、約36時間で近くのグランドバハマ島も直撃。赤十字によると、最低でも1万3000件の家屋が破損あるいは崩壊などの被害を受けている。

    ドリアンは現在「カテゴリー2」まで勢力を弱めたものの、フロリダ東海岸のノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州に接近する見込みだ。米国立ハリケーンセンターは、ハリケーンによる高潮や強風が命の危険をもたらす可能性があると警告している。

    レスキュー隊がアバコ島に到着したのは9月3日。ドリアンによってもたらされた被害を見た救助隊リーダーのリア・ヘッド・リグビーは「完全に荒廃している。壊滅状態だ」とAP通信に語った。

    アバコ島の上空で撮影された空中写真には、ドリアンによってもたらされた惨状がおさめられている。家屋は倒壊し、車、船、コンテナが冠水した道路を漂っている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子