10月12日、「スター・ウォーズ」の小説家でありコミックライターであるチャック・ウェンディグさんが、マーベルコミックスから解雇されたことを公表した。理由は、同氏のツイッターでの書き込みが下品だと同社が見なしたからとのことだ。
ブレット・カバノー氏が米連邦最高裁判事に指名された後、ウェンディグさんは罵り言葉を交えた長い抗議文をオンライン上で始めた。
一連のツイートでは、ミッチ・マコーネル氏などの共和党上院議員について、「糞まみれのブーツでも喰ってろ」と書いたり、その他にも「冷淡なファック野郎、逸脱した糞ったれ、(中略)執念深く了見の狭い醜い奴」など罵倒する言葉を書いたりしていた。
最初に「コミックスゲート」のターゲットにされたのは、『スター・ウォーズ アフターマス』でLGBTのキャラクターを登場させたからだ、と同氏は話している。
この本はすぐにオンライン上で一部の人からネガティブな評価を受け始め、地元警察へ通報が必要になるあらゆる類いの嫌がらせに直面したと同氏は書いている。
嫌がらせはエスカレートして行ったが、「スター・ウォーズ」のプロジェクトは継続し、コミックも書き始めて仕事は順調だった。
12日、『Shadow of Vader』シリーズのリリースが予告されてすぐに、SNSでのプレゼンスを理由に突然解雇された。
Twitterで「政治発言が多すぎ、下品すぎ、ネガティブな書き込みが多すぎる」と編集者に言われたとはっきりと書いている。
事情に詳しい人によると、オンライン上での下品さが解雇の理由であることは正しいが、政治的見解が理由で解雇されたというのは正しくない、とのことだ。
ウェンディグさんが推測していたように、「コミックスゲート」の人達や極右の同調者の人達は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督ジェームズ・ガンさんが好ましくないツイートを理由に解雇されたのと同様に、同氏の解雇を自分たちの勝利と受け取っている。
一方で、マーベルコミックスがまだ雇っている他の人達を引き合いに出し、ウェンディグさんを擁護している人もいる。
マーベルコミックスの広報担当者は、ウェンディグさんの解雇について公でコメントはしていない。