TikTokのユーザーたちはアプリ内のハラスメントや、大量の低評価によるオンラインいじめに不満を訴えている。
デュエット機能によって嫌がらせを受けたことがあるのはナタリアさんだけではない。
TikTokはハラスメント防止のためにデュエット機能をオフにできるようにしているが、これはポジティブな交流の機会まで奪ってしまうため、多くのユーザーはそうすることを望んでいない。
TikTokで増加している嫌がらせはアプリの成長に対する反動だと見られ、TikTokを安っぽい、みっともないと見る向きもある。
TikTokはソーシャルメディア上で頻繁にヘイトの対象にされるようになった。クレインさんによると、TikTokがまだMusical.lyだった昨年、彼女の動画がPewDiePie氏の「Stop Ruining Rick and Morty(リック・アンド・モーティを汚すのはやめろ)」というタイトルの動画に使われてから、ハラスメントの標的にされるようになったという。
「彼が使ったTikTokの動画で私のユーザー名は伏せられていなかったので、それを見た人たちが私のアカウントに直接やってきたんです」
その結果、彼女は約4カ月にわたって激しいサイバーいじめを受けた。ユーザー名を変えてそれを止めようとしたが、効果はなかった。「脅迫を受けていました」と彼女は言う。「その期間、数えきれないほど何度も自殺しろと言われました」
クレインさんは自分と同じような嫌がらせを受け、それを理由にアカウントを完全に削除してしまったユーザーたちを知っているという。
BuzzFeed NewsはPewDiePie氏にコメントを求めている。
嫌がらせを受けたことのあるユーザーからは、PewDiePie氏のようなインフルエンサーによって、子供たちが悪意のある行為を普通のことだと思ってしまわないかと不安視する声も上っている。
「デュエット機能で子供たちが自殺したり私を殺そうとしたりするフリをする動画を投稿しはじめたことで、TikTok自体が育ててきたコミュニティが注目されるようになりました」ナタリアさんはそう話す。
「多くの子供たちが他人の真似をしているんです。そもそもこのアプリを使うには幼すぎる多くの子供たちがひっきりなしにネガティブな影響を受け続けていたら、悲惨なことになるのは当然です」
この記事は英語から翻訳・編集しました。