撮影監督のレイチェル・モリソンさんは今年初旬、映画『マッドバウンド 哀しき友情』で、 女性としては史上初のアカデミー賞撮影賞にノミネートされました。
モリソンさんはまた、たくさんの映画で仕事をしてきました。たとえば、『DOPE/ドープ!!』、『フルートベール駅で』、そして『ブラックパンサー』などです。
モリソンさんと彼女の妻、レイチェル・ガルサさんには幼い息子がいます。そしてもうじき、もう一人の赤ちゃんを迎える予定です。
8月上旬、モリソンさんは自分の写真をインスタグラムに投稿しました。それがこの、カメラを肩に乗せた写真。
キャプションによれば、彼女は妊娠8カ月半で、次作『Against All Enemies』を撮影し終えたところ。
「よくある誤解があります。妊娠は、ある種の障害のようにみなされるのです。つまり、女性で妊娠している人はアクティブに動くべきではないし、普通の生活を続けることはできないという発想です」
「さまざまな妊婦がいますが、言っておきたいのは、ほとんどと言えるくらい多くの女性にとって、その発想は全く的外れということです」
彼女は、「数週間のうちに陣痛の徴候が始まったら、誰かと交代しなければならないですが、それを知りつつ雇ってくれる人がいる限り」ではあるものの、働き続けるつもりだと明かしています。
「大事なことは、私がスーパーヒーローではないということです」とモリソンさん。
「私は単に、生活のなかで自分が愛していることをできる限り長くやると言っているだけです。なぜそうするかといえば、赤ちゃんが生まれる前に長く働けば働くほど、出産後に長く休めるからです。それは私が決めることであって、他の誰かが決めることではないんです」
モリソンさんは以前に息子が生まれた後、1週間で仕事に復帰しました。しかし彼女は仕事を失うことに。
「たくさんの仕事を失いました。なぜなら私が出産後即座に復帰したことで、人々が私を雇うことにナーバスになったからです」
「妊娠や母親になることは一般的に不利なことではないし、ものづくりの人間にとっては何の苦しみにもつながりません」とモリソンさんは言います。
「経験を増やし、共感を強めることは、私をよりよい撮影監督や映画人にしてくれます」
たくさんの人がモリソンさんの力強い宣言に賞賛を送るとともに、彼女の素晴らしさを述べました。
「彼女は撮影監督の現場では"怪物"ですが、この投稿で私はさらに彼女に憧れるようになりました」と言っている人も。
「なんて熱くて才能に溢れ、尊敬できるロールモデルなんだろう」と言っている人もいます。
また、こんなことをツイートしている人もいました。
「彼女を『スーパーヒーローです』と言いたいですが、ちゃんとした女性たちは同じことをしていて、それに気づかれていないんですよね。女性はパワフルなんです」