5月29日、ブルックリンで行われた警察の不法行為に対する抗議活動で、ニューヨーク市警察の警察官がデモの参加者女性を地面に投げ飛ばす事件があった。
事件当時の夜、動画の被害女性として名乗り出たドーニャ・ザイェールさん(20)は、救急車で病院に搬送されたことを明らかにした。
動画は1400万回以上視聴され、ニューヨーク市警察はディアンドレイア被告の捜査に乗り出した。同氏は先週、無給の停職処分を受けている。
ディアンドレイア被告は、第4級器物損壊罪、第2級ハラスメント罪、第3級脅迫罪でも起訴されている。
ザイェールさんは平和的に抗議活動を行っていた、と主張する。そこに被告が近づき、道路から退去するように言ったという。
その後、彼女は後ろに下がり始めながら「なぜ道路から退去する必要があるのか」と理由を聞くと、被告は彼女を道路に押し倒したという。
突き飛ばされたザイェールさんは道路の縁石にぶつかった。
また、ザイェールさんは、ディアンドレイア被告が彼女を押し倒す直前に撮影した動画も投稿している。
この動画には、被告と一緒にいた警察官の顔が映っている。この警察官は、クレイグ・エーデルマン警視であることが、のちに分かった。
ザイェールさんの代理人のタハニ・アブシ弁護士は、今回の攻撃によってザイェールさんは発作、震とう、打撲傷、裂傷など、「深刻、重大、かつ永久的な負傷」を負ったとしている。
別の角度から撮影された事件の動画には、ザイェールさんを助けるために駆け寄る抗議参加者たちの他、あまりにも強く押されたためザイェールさんの靴が脱げ落ちる様子も映っている。
ディアンドレイア被告もエーデルマン警視も、彼女の負傷を確認するため現場に留まったりはしていない。
エーデルマン警視は指揮官から解任され、別の部門に転任した。
声明で、ブルックリン地区検事局のエリック・ゴンザレス検事は「この不必要な暴行には非常に悩まされている」と語った。
「非暴力の抗議活動という米国における長年の慣例を、私は全面的に支持します」
「私は地区検事として、この憲法で保証された権利を行使する人に対する過剰な武力行使は、いかなる場合も容認することはできません」
「これは、国民を守り法律を順守することを誓った警察官に、特に当てはまることです」
ザイェールさんの弁護を務めるアブシ弁護士は、地区検事が「迅速にディアンドレイア被告に責任を負わせた」ことは称賛に値すると語る。
しかし、「公正な裁きが下されるかどうかは、これからです」と付け加えた。
アブシ弁護士はまた、エーデルマン警視が介入を怠ったことに対する責任をいまだ問われていないことに懸念を示した。
「私たちには、自由に集合し声を上げる権利があります」
「ディアンドレイア警察官は、ザイェールに暴行を加えました。彼女自身に起こったこと、つまり警察の不法行為に対し、『平和的に』抗議を唱えていたザイェールさんに」
この記事は英語から翻訳・編集しました。