インスタ映えを追求して命を落としたカップル ヨセミテ国立公園の崖から落下

    このカップルは、崖から800フィート下に落ちる前、セルフィーを撮影する準備をしていたとみられている。

    ヨセミテ国立公園で人気の見晴らしの良いスポット、「タフト・ポイント」の崖から落ちて死亡したカップルは、Instagramで活動するインド出身の旅行ブロガーで、2人は落ちる前にセルフィーを撮影する準備をしていたとみられている。

    Meenakshi "Minaxi" Moorthyさん(30)とVishnu Viswanathさん(29)の2人の遺体は、10月26日にタフト・ポイントのおよそ800フィート下で、専門のチームにより回収されたと当局が発表した。2人はInstagramのアカウント、@holidaysandhappilyeveraftersで、世界を旅しながら様々な写真を投稿していた。

    2人は共に大学で理工学を学んでおり、Viswanathさんがテクノロジー企業のシスコのソフトウェアエンジニアとして働くため、最近にカリフォルニア州のサンノゼに引っ越してきた。

    「シスコの従業員であるVishnu Viswanathさんが亡くなったと聞いて、大変胸を痛めています」とシスコの広報担当者は話している。

    「シスコは今後もVishnuさんの家族、そして私たちと同様に胸を痛めている、Vishnuさんの同僚たちにサポートを行っていきます」

    2人がどのようにして崖から落ちたかについては、現在も調査が行われている。しかしViswanathさんの弟が、2人はセルフィーを撮るために崖の縁に三脚を立てていたとNBCに話した。Viswanathさんの弟は、事故の次の日にヨセミテ国立公園を訪れた観光客が、2人が使っていたカメラを発見し、当局に報告したと話している。

    タフト・ポイントでは、観光客は崖の端まで歩くことができるが、全ての場所に手すりが付いているわけではない。手すりが無いため、一歩足を踏み違えるだけで死亡事故につながる可能性があるのだ。

    ヨセミテ国立公園の広報担当者のジェイミー・リチャーズ氏にコメントを求めたが、リチャーズ氏はすぐに答えてはくれなかった。しかしリチャーズ氏は、「ヨセミテ国立公園は、本質的に自然そのままの場所だ」と マーキュリー・ニュースに話している。

    3月のInstagrmの投稿で、Moorthyさんは「いいね」を求めるあまり、危険な場所で写真を撮影することに対して注意を促している。Moorthyさんも、こうした場所での撮影のリスクは認識していたようだ。この投稿の写真では、 Moorthyさんがグランドキャニオンのノース・リムの端に座っている。

    「私たちを含めた多くの人は、崖や高層ビルの端に立つといった、命知らずの行為が大好きです。⛰でもこうした場所では、突風1つで死ぬ可能性があるって知ってましたか?☠️私たちの命を、写真1枚に賭けてしまっていいのでしょうか?」とMoorthyさんは書いている。

    このタフト・ポイントから落ちて死亡したのは、 MoorthyさんとVishnu Viswanathさんが初めてではない。

    2015年、この場所からベースジャンプをした2人のロッククライマーが、下の崖に叩きつけられて死亡している。そのうちの1人のロッククライマーのヘルメットに取り付けられていたGoProのカメラには、2人が落ちていく様子が写っている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。