行方不明から17日間、彼女が生還するまで

    「生きて帰ってくることができたことには理由があるはずです」

    行方がわからなくなっていた35歳の女性が17日ぶりに発見された。100人以上のボランティアが捜索活動を行っていた。

    5月24日午後、ヨガの講師でセラピストのアマンダ・エラさんが2つの滝の間にある渓谷で発見された。5月28日火曜日、彼女はマウイ・メディカルセンターで取材に応じた。

    「今回体験した全ては私にとって魂を動かすような体験でした。恐怖も感じませんでしたし、孤独を感じることもありませんでした」と彼女は語る。

    「現代社会の安全な場所を少し離れたとき、何が残るのか確かめる時間になりました。そこにはたくさんの美しい出来事があったんです」

    エラさんは5月8日、5kmほど歩こうとハイキングに出発した。道に迷うことはないと思い、携帯電話はマカワオ森林保護区に停めた車内に置いたままだった。しかし瞑想を終えた後、車まで戻る道を見失ってしまったという。

    家に戻ってこないことを心配した家族が翌日、警察に通報した。捜索開始から72時間は州政府の捜索隊が、その後はボランティアたちが懸命の捜索活動を行なっていた。

    エラさん発見のために開設されたGoFundMeのページには7万6千ドル以上の寄付が集まり、これらの資金は捜索隊のヘリコプターをチャーターするために使用された。


    エラさんは上空でかなりの数のヘリコプターが飛行している音を感じたと明かした。しかし、木に阻まれ上空からエラさんを発見するのは困難な状況にあったとみられている。

    彼女自身も発見してもらうために当初は動き回っていたが、脱水症状と空腹状態が続いたため、水源から離れないことを選んだという。17日の間、フルーツや植物を食べてしのいでいたが、何よりも水が重要だった。

    足首には裂傷があり、渓谷から6m落下した際に膝をひねっていた。

    「次から次へとあらゆることが起こったけれど、決してこれは自分自身への罰ではないと言い聞かせ続けました」
    「これはあなたの運命なの、この道を進むしかないと」

    彼女は今回の一連の出来事を経験するのは必然だったと考えている。

    「生きて帰ってくることができたことには理由があるはずです」

    「決して怖い森ではありません。でも、(森へ行く際には)備えを万全にする必要があります」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登