10日(日本時間)に開催された、アメリカ大統領選候補者による2回目のテレビ討論会。約90分間に渡った討論会でのドナルド・トランプ氏の発言の影響か、「レイプ文化(#rapeculture)」のハッシュタグの検索結果最上位に、トランプ氏のTwitterアカウントが表示された。
アメリカでは、性暴力を大目にみる「レイプ文化」が以前より問題となっている。スタンフォード大学の元学生、ブロック・ターナーがレイプ事件を起こしたものの、軽い刑で保釈されたことも批判を集めている。
トランプ氏は討論会のはじめ、11年前に「有名人になれば女性は何でもしてくれる」などと女性を見下す発言をしたことについて、恥じていると語った。
「これはロッカールームでの会話でした」「家族とアメリカの人たちに謝罪します。この発言を誇らしいとは全く思っていません。嫌になりますが、ロッカールームの中であった会話であって、それ以上のものではありません」
性的暴行にあった人たちや支援者たちはトランプ氏が自分の発言を「ロッカールームでの会話」という形に収めてしまっていることを「レイプ文化」の表れであると批判した。無所属のエヴァン・マクマリン大統領候補とともに副大統領候補として出馬しているミンディー・フィン氏は「ロッカールームでの会話で、性的暴行を美化することは、ありえません」とツイートした。
討論会が始まって30分した頃には、Twitterはトランプ氏のアカウントが、#rapecultureでの検索結果の上位3位以内に表示されるようになっていた。BuzzFeed Newsは複数のブラウザで検索をテストし、ほぼ同じ検索結果を得た。
こちらは、その検索結果の画面のスクリーンショットだ。トランプ氏の「ロッカールームでの会話」に、性的暴行の被害者や支援者がリアクションしているのがわかる。