双子の姉妹が訴える、強迫性障害の苦しみ

    シャワーに何時間もかけずにいられない、他人に手を触れられないなど、長年OCD(強迫性障害)に苦しみ、TVなどで体験を話してきた双子の姉妹が命を絶った。

    3月、コロラド州ロイヤル・ゴージ・ブリッジ&パーク付近に停めていた車中で、サラ・エルドリッチさん、アマンダ・エルドリッチさん姉妹が遺体で発見された。

    姉妹にOCDの症状が現れたのは子どものころで、以来、さまざまな治療法を試してきた。

    やがて二人はDBS療法を受ける。2016年のインタビューでは、効果はあったようだった。

    Facebook: LittletonAdventistHospital

    姉妹の治療を担当した病院はメッセージを出した。

    「サラさん、アマンダさんの死に私たちは心を痛めています。当院の担当チームが初めて二人と会ったのは3年以上前のことです。二人を苦しめていた強迫性障害の症状を改善するため、二人は侵襲の少ない脳深部刺激療法による治療を受けました。サラさん、アマンダさんは勇気をもって、人に励ましを与えてくれました。困難な状況にあっても、みずからの経験を語ることで誰かの助けになればと願っていたのです。ご家族、友人のみなさんに心よりお悔やみ申し上げます」

    米国で強迫性障害を抱える人はおよそ200万人を数える。

    アメリカ精神医学会の発表によると、米国でOCDを抱えているのは成人の約1.2パーセント。子どものときに症状が現れる場合もあり、平均発症年齢は19歳だ。

    男性より女性に多く、症状の影響でどれだけ生活に支障があるかを示す重症度では、50パーセントが重度、35パーセントが中等度、15パーセントが軽度と分類される。

    OCDの診断を受ける典型的な例としては、強迫観念や強迫行為で学校生活や仕事に支障をきたす、大きな苦痛や疲労が生じる、強迫行為に1時間以上かけてしまうなどの症状が出たときが挙げられる。

    OCDに関する参考サイト:OCD研究会

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan