乗客と運転手が殴り合っていた結果、バスが川へ転落 13人が死亡

    監視動画には女性と運転手が殴り合う様子が映し出され、その直後にバスは下を流れる長江に転落し、少なくとも乗客13名が死亡した。

    10月28日、女性とバス運転手との殴り合いによって、乗客15名を乗せたバスが中国南西部の川に転落する事故が発生した。少なくとも13名が死亡し、2名が行方不明となっている。

    中国の警察は、殴り合いが記録された監視動画と、バスが橋から長江に転落する様子を別の車のドライブレコーダーが捉えた映像を公開した。

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    バス内部の監視動画では、48歳の女性が停留所で降り忘れた後、バスの停車を拒んだことをめぐり、運転手と口論する様子が映っていた。42歳の運転手は、口論の最中に身振り手振りを交え、彼女に対して顔を向けていたのがわかる。

    その後、その女性が持っていた携帯電話で運転手の頭を殴った。すると運転手はハンドルから右手を離し、彼女を殴り返した。女性が運転手をもう一度殴ろうとしたとき、運転手が女性の腕を掴み、バスは制御を失ったようである。

    その動画では、運転手がハンドルを左に切るところが映され、これによってバスはガードレールにぶつかり、乗客の悲鳴とともに下を流れる川へと転落した。

    ドライブレコーダーの動画には、バスが対向車線にはみ出し、別の車と衝突し、ガードレールを突き破って、下を流れる川に転落する様子が映っていた。

    死者を出したこの事故の4日後に、レスキュー隊がバスの残骸を回収した。少なくとも13名の遺体が見つかり、2名が行方不明になっているとAP通信は報道した。

    万州区警察は、事故の原因が乗客と運転手との言い争いであったとする声明を発表した。その声明では、彼らの行動が公共の安全を危険に晒し、法律に違反したと述べられていた。

    また、「亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、今後の教訓となることを願う」とも述べられていた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。