人気ブロガーが自身のバイク事故現場の写真を投稿、批判受け釈明

    人気ブロガー女性がバイク事故に遭った自分の写真を投稿、「写ってる水はスポンサー契約?」「演出?」と批判集まる

    米南部在住の人気ライフスタイルブロガーが7月、自身のバイク事故の様子を撮った写真を投稿したことで批判され、釈明することになった。

    テネシー州ナッシュビルを拠点にするティファニー・ミッチェルは、フォロワー数21万人を超える人気ブロガー。ミッチェルはBuzzFeed Newsに対し、「今回のように非常に個人的で重大なできごとを自分のブランド戦略に使うようなことは絶対にしない」と説明した。

    「私がそうしたと受け止めた人がいたのは悲しいです」と述べ、今回のBuzzFeed Newsの取材に際し「悪い意味で注目されるような」記事にしてほしくないと注文をつけた。

    Instagramに問題の投稿がされたのは7月末。バイクに乗っていて事故に遭い、軽症を負った際、一緒に走っていたフォトグラファーの友人が撮った写真をミッチェルがのちに投稿した。友人は事故直後から現場の様子を写真に収めていた。

    撮影された数枚の写真はInstagramに投稿され、ミッチェル自身が状況を説明する長いキャプションをつけた。写真はミッチェルが道端に倒れて介抱されている様子や、脇に人気ミネラルウォーターSmartwater(スマートウォーター)のボトルが写っているものも。

    ミッチェルは事故を「現実感がなかった」と振り返り、バイクから投げ出されたときの様子や、見知らぬ人が介抱し、倒れたバイクをトレーラーに載せるのを手伝ってくれたことなどを記している。

    投稿には「救急車で手当てしてくれた隊員のみなさんから許可が出て帰宅していいことになり、通りがかって手伝ってくれた人たちも一緒に座って音楽をかけたり笑い声が上がったりする中、私は眠りに落ちました」とある。

    3年前にパートナーをバイク事故で亡くした経験にもふれ、それもあって今回の事故で思うところは大きかったとも書いている。

    投稿の最後は「今は休んでいて腕のけがも治ってきてます。@ianwhitetattoosでしてもらった花のタトゥーは少し手直ししてもらわないといけないけど、もうだいぶ元気になってきました」と締めくくられている。

    投稿には「お大事に」などミッチェルを気づかうメッセージが多数寄せられた。

    しかしその後、批判や皮肉をこめたコメントが交じるようになった。実際の事故の現場をプロ水準の写真でカメラに収め、一般に向けて投稿する行為には驚いた、とする意見などだ(批判的なコメントがつくようになって以降、投稿は非公開設定にされている)。

    あるコメントはこう書く。「すごく怖かっただろうし無事でよかったと思う。けど…もし自分が道端で倒れて半分意識がとんでるときに、友達がずっと私の写真を撮ってたりしたら、私ならものすごく怒る。あなたの写真はいつも大好きだけど、今回の件を投稿するのはちょっと変かも」

    「なんでみんなこれが普通のことみたいにコメントしてるの?」と書いた人も。

    さらに、一連の投稿をやらせではないかと非難する人もあった。

    そうした声に対しミッチェルは反論する。「これは一切演出なんかじゃありません。そう思う人がいるのは悲しいけど、とにかくそうではありません」

    「そのときは友達が撮ってたとは知らなくて、あとで見せてもらってから、この緊迫した瞬間を写真に残してくれてとてもよかったと思いました」とミッチェルは言う。

    掲示板サイトRedditにもスレッドが立ち上げられ、あるユーザーは「バイク事故で倒れてる人の目の前で友達がシャッターを切り続けるとか、真剣に困惑するんだけど。どういう頭してるわけ?!」と批判する。

    また、道路に横たわるミッチェルのそばにスマートウォーターのボトルが置いてあるのはわざとだろうか、と疑問を呈するフォロワーも出てきた。「スマートウォーターから広告料をもらって提携してるのでは」とまでコメントする人も。

    ミッチェルは同社との間にスポンサー契約やブランド提携などはないとして、これを否定。スマートウォーター側もBuzzFeed Newsに対し、提携は結んでいないと明言した。

    ミッチェルは「今回のような個人的で重大なできごとをブランド戦略に使ったりは絶対にしません」と述べ、「あの水は倒れてる私に誰かがくれたもの」と説明した。

    ミッチェルは、投稿はあくまでよかれと思ってしたものだと主張する。「写真に収めたのも、今回の体験を詳しく書いて写真と投稿したのも、動機はすべて善意です」

    「一切背景なしでこの件を取り上げると、否定的な意見や憎悪を招くとわかってとても残念ですが、私としてはできるだけのことをしたし、何があっても何らかの形で誰かの人生の役に立てればと思っています」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan