2月25日、キャサリン・ストレングさんは父親から奇妙なテキストメッセージを受け取った。そこには彼女の父親と祖母のアイスランド旅行の様子が書かれていたという。
結論から言うと、アイスランドでおばあちゃんは流氷に流されそうになっていた。
ストレングさんは現在、英語の教員として韓国に住んでいる。テキサス在住の家族とは離れ離れだ。彼女によると、父親は「寒いのが大嫌い」だそう。でも、彼は彼女の祖母と一緒に「自然と美しい風景」を楽しむため、北欧へと旅に出た。
彼らはアイスランドにある世界最大の温泉施設「ブルーラグーン」を訪れ、その海岸沿いに大きな流氷を発見。祖母は飛び乗った。
流氷の上に腰掛けた様子を写真に収めよう、そんなちょっとした遊び心には彼女にはあった。しかし、ちょっとした撮影タイムは思わぬ結果に…
撮影中、波が海岸に押し寄せ、祖母の乗った流氷をさらっていった。もちろん彼女はそこに座ったままの状態だ。
父親も英語教師。非常に豊かな表現で、流されていく祖母の姿が描写されていたという。
流氷はあっという間に流され、外海へ。戻ってくるためには救助を待つしかなかった。幸運にも、この一部始終を船舶免許と海上救助のライセンスを持っていたフロリダ在住のランディー・ラカウントさんが目撃していた。
「彼女が流氷に乗って流されていく様子を男性が目撃していたんです。彼は流氷をさらっていく流れを追いかけ、流氷から救い出してくれました」
ストレングスさんは祖母が他にも流氷の上で撮影を行う観光客を目撃していたと語る。たまたま彼女の流氷だけが、流されてしまったのだと。
「祖母は本当に幸運でした」とストレングスさんはいう。彼女は父親から祖母の身に何が起きたのかを知らされたとき、職場で笑ってしまったと振り返る。
「うちの家族には起こりうることだと思ったので」
この出来事をストレングスさんがTwitterでシェアすると祖母はみんなの人気者に。
人々は笑い事にしてしまうことに申し訳なさを感じつつも、彼女が無事に戻ってきたことに胸をなで下ろしている。
ストレングスさんの父と、氷の女王は今もアイスランドでの休暇を楽しんでいる。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登