こちらはカレン・ビアズリーさんと彼女の元夫、そして娘のデビン・プチさん(20)です。
ビアズリーさんと元夫はペンシルバニア州エリーに住んでおり、二人の娘のデビンさんもそこで育ちました。デビンさんは現在、ピッツバーグの大学に通っています。
デビンさんはBuzzFeed Newsの取材に、10年以上前の両親の離婚は自身の成長に悪影響はなかったと話しました。
「両親はいつも友好的な関係を保ち、私がどのように感じているかによく注意を払って、いつも私を一番に考えてくれました。子どもの頃、両親は近所に住んでいたので、私は父とも母ともほぼ同じ時間を過ごすことができたのです」とデビンさん。
デビンさんはあと数週間後に21歳、成人を迎えます。母親のカレンさんは、21歳の誕生日プレゼントを少し早めに贈ることにしました。
カレンさんはBuzzFeed Newsに「娘の21歳の誕生日に特別な贈り物をしたいと思っていて。娘が私と同じくらいジュエリー好きだということも知っていました」と話します。
カレンさんは結婚指輪のダイヤモンドを娘にとって意味あるものに変えようと思いつき、元夫と一緒に結婚指輪を購入した宝石店に指輪を持って行きました。
カレンさんは娘のデビンさんに、このシンプルなネックレスを渡しました。ネックレスのダイヤモンドは結婚指輪にあしらわれていたもの。デビンさんにとって、この贈り物はとても象徴的です。なぜなら「父との結婚はうまくいきませんでしたが、結婚から得た最良のものは娘である私だったと父と母の意見は一致していると母が言ってくれたからです」とデビンさんは言います。
「こんな贈り物をくれるなんて、思いやりに溢れていると感じました」とデビンさん。母と娘は贈り物を渡し合う瞬間、感情を抑えきれず泣いてしまいました。
「このネックレスは、デビンの父と私の二人で協力して成し遂げた『親としての務め』と、デビンへの愛情をしっかり表していると思います」と母のカレンさん。
「もちろん偏った見方ではありますが、彼らは私にとって最高の両親です」とデビンさんは言い添えました。
デビンさんは友達にこの感動をシェアしたいと考え、Twitterで発信。ツイートはたくさんに人にシェアされ、これまでに数十万人に読まれました。たくさんの人の心を動かしています。
感動によるシェアだけでなく、自分たちの経験を寄せるコメントも相次ぎました。特に、自分たちも両親の離婚を経験した人からです。
離婚した両親からの贈り物として、これは本当に最高。
「こんな素晴らしい両親、どこを探しても見つからない!」
自分の両親と比較して、こんな冗談を言う人もいました。
デビンさんは「自分の両親が彼らのように仲が良かったらいいのに…」といった感想を寄せた人たちの気持ちにも寄り添うとコメントしています。
「離婚してからも仲の悪い両親を持っているとコメントをくれた人々に心から同情します。できれば、私が両親から与えられたのと同じように、心の支えがある環境で育ってくれたらいいのに」とデビンさん。
母のカレンさんもまた、プレゼントがSNSに及ぼした影響の大きさに、衝撃を受けました。
「いまの若い大人たちは、私たちが思っている以上に家族と伝統と、記念の品を気にします」とカレンさんは言います。「でも、一番安心したのは、デビンの気持ち。デビンがネックレスを気に入ってくれてよかったわ」
この記事は英語から翻訳されました。翻訳:フェリックス清香 / 編集:BuzzFeed Japan