少年から911に入った通報 「今日は散々な1日だった」

    ラファイエット警察は、緊急通報は宿題を手伝うためにあるわけではないと優しく念を押した。

    インディアナ州ラファイエット警察の緊急電話番号「 911」のオペレーターのもとへ、ある少年から通報が入った。

    その内容は、彼にとって今日は「散々な1日」で、「たくさんの宿題が出てどうしようもない」とのことだった。

    通報を受けたオペレーターのアントニア・バンディは、電話を切らずに少年の宿題を手伝った。

    BuzzFeedの取材に対し、ラファイエット警察のマット・ガード巡査部長は、緊急時以外の不要な通報は許されていないが、当時コールセンターは忙しくはなかったという。そのため少年と電話をつなぐことに問題はないとバンディは判断した。

    「その日は5人のオペレーターが勤務しており、そのうち通報を受けていたのは2人だけでした」とガード巡査部長は語った。「新たに通報が入っても、他のオペレーターが対応できました」とも。

    ラファイエット警察は会話の録音をTwitterで公表した。

    Our dispatchers never know what the next call might be.They train for many emergency situations, homework help is not one they plan for. We don't recommend 911 for homework help but this dispatcher helped a young boy out and brightened his day.@PoliceOne @apbweb @wlfi @WTHRcom

    「宿題のために911にかけるのはお勧めしませんが、オペレーターはこの少年を助け、彼の(散々だった)1日を明るく照らしました」と伝えた。

    公表された録音では、少年が「今日は本当に散々だったんだ」と言っている。「宿題が山のようにあるんだよ…」とも。

    バンディが少年に、どの教科に苦労しているのか聞くと「算数。すごく難しいんだ」と答えた。

    そしてバンディは彼の宿題だった分数の足し算の問題を解くのを手伝った。

    「通報してごめんなさい。でも本当に助けてほしかったんだ」と少年は通話の最後に話した。

    バンディは電話でもっと彼のことを知り、できれば両親に連絡できればと考えていたが交換の後に突然通話が切れてしまったという。

    携帯電話からの通報の場合、コールセンターから掛け直すことは不可能だとガード巡査部長は説明した。

    警察はバンディの対応に喜んでいる。

    「彼女は、少年が何に悩んでいるのかを探ってくれました。彼を助けることができてよかったです」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子