大豪邸のエレベーターに家政婦の女性が3日間閉じ込められる

    エレベーター内で3泊4日…。

    1月28日、月曜の朝。ニューヨークの消防士たちがある女性を救出した。

    彼女は2000万ドル(約22億円)の大豪邸のエレベーターの中に、なんと金曜から3日間ずっと閉じ込められていたのだ。

    ニューヨーク市消防局によると、救急医療班に引き渡された時彼女の健康状態に問題はなかったという。その他の状態については発表されていない。

    エレベーター内に閉じ込められたのは、その家で家政婦をしていたクイーンズ在住のMarites Fortaliza (53) だとABCの取材で明らかになった。

    エレベーターに閉じ込められた時、家には彼女1人しかおらず、手元に携帯電話も持っていなかったという。

    28日の午前10時10分、消防局に「人が閉じ込められている」と通報が入り、消防士たちはニューヨーク北東部のタウンハウス(集合住宅)に向かった。

    到着後、2階と3階の間でエレベーター内に閉じ込められている女性を発見した。彼女を救助するために、「力づくで」ドアをこじ開けたという。

    通報者の身元は当局にも不明のままだ。

    セントラル・パークに近いタウンハウスは、1999年に800万ドル(約8.7億円)で売りに出されたが、Zillowの不動産データベースによると、現在の価格はなんと2000万ドル(約22億円)。

    家主は、株式会社ステファンズのオーナーでもあるワーレン・ステファンズ。

    会社はアーカンソー州リトルロックに位置している。

    ABCに対して、「(エレベーター内に閉じ込められた)従業員は、18年前からステファンズ一家の大切な一員です」と同社は語った。

    「彼女が無事だったことに、一家は安心し感謝しています。今朝、彼女に付き添って病院に行きました。この不幸な事故の原因は現在調査中です。同じことが二度と起こらないよう適切に対処します」

    事故を受けて、高級住宅街の住民が「人間が水や食べ物無しでもつのは72時間。本来なら彼女は平気なはず。私たちは文明化しすぎて、本当の強さからは離れてしまったんだ」とコメントし、物議を醸している

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子