ママブロガー、子どもの写真のなかでひとりの息子だけ人気がないとコメントして炎上

    「この子の写真は一度も『いいね』がたくさんついたことがない。コメントもたくさんついたことがない。統計的に考えると、この子はうちの子の中で最も人気がないってこと」

    ケイティー・バワーさんはDIYと子育ての記事を投稿するブロガーで、Instagramで52,000人のフォロワーがいます。

    ジョージア州在住のバワーさんと夫のジェレミーさんには5人の子どもがいます。4人の男の子と、1人の生まれたばかりの女の子です。

    11月に、2番目の男の子が6歳になりました。そこでバワーさんはInstagramとFacebookにその子の誕生日を記念して記事を投稿しました。

    (バワーさんの子どもたちは未成年のため、BuzzFeed Newsでは最近の写真や名前を掲載しないことにしています。)

    メッセージの冒頭では、バワーさんはその息子のどんなところが好きかを書いています。一般的なメッセージです。

    「**(その息子の名前)、今日はありがとう。私の**は本当に最高の赤ちゃんで、抱きしめたくなるような可愛さで、気が良い赤ちゃんで…そしてちょっと大きくなったら気難しくて、いつも動き回って言葉が遅くて、たくさん泣いて…そして今は一番お手伝いをしてくれて、優しい心を持った男の子です。
    ちょっとユニークなキャラで、気持ちが溢れてない時には物静かです。車が嫌いで、完全にインドア派です。アートとスポーツが大好きで、ジョークをたくさん言います。きちんと計画された上質な時間を好み、いつか100人の赤ちゃんの父親になるのだと言っています 😂。彼にハグされてキスされると、本当にそうなるかもしれないなと思ってしまいます❤️❤️❤️」

    その後バワーさんは、話の方向性を変えます。バワーさんは、その息子の写真が他の写真に比べて「いいね」やコメントをもらいにくく、それに何年も悩んできたと書いているのです。

    バワーさんは、その子が真ん中の子で目が細いために、Instagramのアルゴリズムがうまく働いていないと書いています。

    「みんな、私、超正直に言いますね。Instagramは私のちっちゃなベイビーのことを一度も気に入ってくれなくて、それは私を内側から苛むのです。この子の写真は、他の写真ほど「いいね」をもらったことはありません。コメントもありません。統計的に考えると、この子は他の子どもたちほど人気ではないんです。もしかすると、その理由の一つには、アルゴリズムが一度も正しく働いたことがないということがあるかもしれません。また、この子が「赤ちゃん」だった期間が、とても短かったからかもしれません。みんな、赤ちゃんが好きですからね。なぜこんなことを言うかというと、みんなにそれはこの子のせいではないと知ってほしいからです。私のせいなんです。明らかに、私の至らなさがこういった統計的に数が少ないと結果を招いているんです。だって、私のベイビーはみんなから『すばらしいね』と言ってもらえるはずで、この子の細い目は本当にかわいいのだから」 ☺️

    そして、バワーさんはフォロワーに彼の誕生日に「いいね」をつけてくれるように頼むのです。

    「私たちは正しいことができますよね? 私のちっちゃなベイビーは、通りがかりの人がどう思うかは別にしても、フォロワーみーんなから『いいね』をもらえるはずだと心の底から思っています。彼の6歳の誕生日に、「いいね」がもらえたらとても感謝しますけれど、ここで言いたいのは、他人が私や私の子どもや私の結婚、家、生活、私の全てをなんと思おうが、現実世界でのほうが小さな写真が映し出すものよりも1000000000倍もすばらしいということなんです」

    ソーシャルメディアではすぐに批判のコメントがつけられました。

    Full-time mommy bloggers scare me. These women use their kids' faces to promote content and products that they will make money off of. It is the 2018 version of turning your kids into child stars and profiting off of them, and who knows what kind of long-term impact it'll have?!

    「フルタイムのママブロガーが怖い。ママたちは子どもの顔をコンテンツや商品のプロモーションに使い、それでお金を得るのだ。2018年バージョンの、子どもをスターにしてお金を稼ぐ方法。ってことは、子どもの長期的な影響なんて、お構いなしってこと!?」

    多くの人がバワーさんの言葉に疑問を持ちました。

    If you are an IG mommy blogger who's afraid that how many likes on your child's pictures is going to one day hurt his self esteem, your parenting is horrid and feel bad for your kid.

    「もしあなたが、自分の子どもの写真に1日のどれくらい『いいね』がつくかどうかでその子の自尊心が傷つくことを心配するママブロガーだというなら、そんな子育てはあり得ないし、子どもに申し訳ないと思ったほうがいいよ」

    そして自分を振り返る人も。

    Damn. That mommy blogger might have cured me off insta forever .....by liking pple's kids selectively si am also part of the problem https://t.co/l9WTAgnavF

    「うわ。例のママブロガーは私をインスタ依存から完治させたかも。人の子どもを、選択的に『いいね』するなんて最悪。でも私もその問題の一部だわ」

    その投稿の後で、バワーさんはInstagramでストーリー(24時間限定配信の動画)を投稿し、涙ながらにいくつかのネガティブなコメントに返事をしました。

    バワーさんは、息子についての投稿にリアクションが少なかったとしてもそれは問題ではないとわかったと話し、「自分の個人的な成長のために」このストーリーを投稿したといいます。

    「『いいね』が私に大きな影響を与えはしないと言うことを学ばなければなりませんでした」と彼女は言います。「これは意識して選択しなければいけないことでした。なぜなら働いているブランドは逆のことを言いますから。私が読んだ、Instagramのアカウントをどうやって育てるべきかの記事でも逆のことが主張されています」

    バワーさんはまた、ブロガーというのは「奇妙な仕事」であるため、人々は考え方を理解しないのだとわかったと話し、Instagramでその息子が「いいね」される必要があったのではないかという疑いを否定しました。

    「でも、子どもは賢いのです」と彼女はいう。「子どもは写真に『いいね』がつくことを知っていて、比較するのは人間の常です。私のこの失敗は、私たちの子どもに、そんなことは関係ないと教えてくれています」

    バワーさんは、多くの人がソーシャル・メディアが全てではないと理解できるように、この投稿をすることにしたとも話していいます。

    「人間的に成長をする必要がありました」とバワーさん。

    翌週の月曜日になって、バワーさんはその投稿をアーカイブしました。Instagramのストーリーで、フォロワーに向けて「騒ぎが大きくなって手に負えなくなったから」削除したと説明しています。息子への誕生日のお祝いは、読んで聞かせようと思っていると話していました。

    「目立つ存在は、標的にされやすいもの。目立つ存在になろうとしているのに、完璧な人間ではないと発覚した時に、ソーシャルメディアでは残念ながらこういったことが起こるのです」とバワーさんは言っています。

    (BuzzFeed ニュースが求めたコメントに、バワーさんは即座に応じてくれませんでした)

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:フェリックス清香 / 編集:BuzzFeed Japan