閉じ込められた動物たちが解放!あのクラッカーのパッケージが変わりました

    昔から子供たちに愛されている「バーナム・アニマル・クラッカー」。檻の外で自由を謳歌しよう。

    とっても大切な話をするので、まぁまず座って聞いてほしい。ナビスコのお菓子「バーナム・アニマル・クラッカー」の箱に描かれた動物たちが、100年以上の時を経て、やっと檻の外に出られたのだ。もはやサーカスの檻の中に閉じ込められることなく、緑豊かな草原を自由に闊歩できる。

    見よ、この勇姿を。

    かつて檻に閉じ込められていた動物たちは、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)のおかげで今や自由になった。PETAは2016年、ナビスコの親会社であるモンデリーズ・インターナショナルに書簡を送り、「動物を使用するサーカスは甚だしく残酷であること、そして娯楽目的での動物の使用を宣伝するような行為に対し一般大衆から反発が高まっていること」を理由に、ビスケットの箱に描かれた鉄格子をなくすことを求めた。

    PETAは20日、声明の中で、「人間の娯楽目的のためだけに見世物となったり芸をしたりするべく生まれて来た動物などこの世に存在しない。しかし動物を使う移動式の見世物小屋やサーカスはおしなべて、動物をまるで単なる小道具のように扱い、動物にとって自然であり重要である、ありとあらゆることを否定している」と述べた。

    モンデリーズはPETAからの書簡を深刻に受け止め、クラッカーの箱の檻から動物たちを解放し、広い大地に一緒にいさせることにしたのだ。

    「バーナムの件でPETAが連絡してきた時、このブランドをモダンで現代的なものに維持するための新たなチャンスだと当社は考えました」と、モンデリーズの北米事業におけるマーケティング責任者のジェイソン・レバイン氏は声明の中で述べている。

    PETAはツイッターでナビスコに感謝を述べ、パッケージ・デザインの変更は小さな箱に込められた勝利だとし、「サーカスでの野生動物使用をこれ以上許さない社会を確実に反映している」と表現した。

    We're sending a big thanks to Nabisco! After working with PETA, Barnum’s Animals Crackers iconic package now shows animals free in nature instead of captive in boxcars. It perfectly reflects that society no longer tolerates using wild animals in circuses! https://t.co/TZfQDQaLeL https://t.co/6sR3I58thS

    116年にもわたって動物たちが檻に閉じ込められていた状況を見てきた人たちの中には、自由を味わえたことにさまざまな感情を抱いた人も。

    Kudos to @Nabisco for it's new and wildly improved packaging for it's delicious animal crackers! Nice to see the animals free roaming. @peta 👍🐾🦒🦓🐘🦁🦍

    「やったぁ!」「最高!」「美しくて、威厳があって、自由!」など、ネット上では喜びの声が。

    Some are saying @PETA wasted time, money, and effort pressuring Nabisco to free the animals from the circus on Animal Crackers. I disagree. Children will no longer think it's OK to put animals in cages. Well done PETA. Thank You Nabisco. It's never too late to change. https://t.co/8KZts5YG7N

    生物学者であるこのユーザーは、「ナビスコに働きかけてクラッカーの動物たちをサーカスから解放してあげるというPETAの行為は時間とお金と労力の無駄という人もいるけど、僕はそうは思わない。子どもたちはこれを見て、動物を檻に入れてもいいんだとは思わなくなるよ。PETA、よくやったね。ナビスコ、ありがとう。何かを変えるのに遅すぎることはないんだ」とツイート。

    誰もが待ち続けてきたことだから、ネット民はみんなで一斉にザ・キラーズの「ミスター・ブライトサイド」を歌おうぜ、と呼びかける人が続出。檻の外に出た自由を歌った曲だ。

    Mr. Brightside Edition https://t.co/qwJQIrss4a

    この男性は、箱のデザインを変えたことをメーカーに感謝し、「今日はアニマル・クラッカーを買って帰るよ」とツイートした。

    I’m going to buy a box of animal crackers today. Thank you Nabisco and Mendelez for redesigning the box. Good work PETA.

    とはいいつつ、みんなが気づいていたけど口にはしなかった1つの事実を指摘する人も。つまり、これって、動物クラッカーだよね? だから、えっと、結局、やっぱ食べちゃうんだよね?

    Because #FreeRange #AnimalCrackers are much more ethical than caged animal crackers! Thanks, PETA, for your compassion for cartoon critters & righting this egregious wrong. Kudos to courageous Nabisco for freeing these fake animals so that we can devour them with loving hearts. https://t.co/Eh9VAhGfHu

    こちらのユーザーは、おかげで世界は少しだけよくなった、とツイート。

    We can all rest easy. All is right with the world now that PETA has gotten animal crackers to change their packages so that they are no longer pictured in cages.

    次に取りかかるべき課題は、気候変動と核戦争の脅威を終わらせることだ、とツイートしたのは、著者のアル・トンプキンス氏だ。

    Now, the animals on the front of Animal Crackers box are free roaming— not caged. Glad we got that one solved. Now we only have nuclear war and climate change to solve and we are good. https://t.co/gdP4bJ3NEo

    英英辞書の公式アカウントまで、動物クラッカーの権利についての騒動を皮肉るようなツイートをした。

    Animal cracker. Noun. A small cookie in the shape of an animal. Used in a sentence: Animal crackers are no longer in cages after complaints from PETA. https://t.co/1NkBwzFSJT https://t.co/IPwcocF39M

    動物クラッカー。名詞。動物の形をした小さなクッキーのこと。【用例】PETAからの苦情を受け、動物クラッカーは檻の外に出された。

    なかには辛辣なコメントも。「本物の動物よりもお菓子の動物の方が心配なの?」というツイートに対しPETAは、新しい箱が「思いやりの事例となる」と返信。でもハンドルネーム「テイラー」さんの心には響かなかったみたい…。「それでも私は動物の頭からかぶりついて食べるけどね」

    その後、とても重要な点を指摘する男性が現れた。喜んだり安心したりはまだ早い。箱に入ったクラッカーそのものをちゃんと考えてあげなきゃダメだって。

    This comment on the cage free #animalcrackers box wins the internet today

    ジェイソン・マウさん「箱に穴を開けてくれなきゃ安心できないよ! 動物が息できないじゃん!」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。
    翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan