とっても大切な話をするので、まぁまず座って聞いてほしい。ナビスコのお菓子「バーナム・アニマル・クラッカー」の箱に描かれた動物たちが、100年以上の時を経て、やっと檻の外に出られたのだ。もはやサーカスの檻の中に閉じ込められることなく、緑豊かな草原を自由に闊歩できる。
見よ、この勇姿を。
かつて檻に閉じ込められていた動物たちは、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)のおかげで今や自由になった。PETAは2016年、ナビスコの親会社であるモンデリーズ・インターナショナルに書簡を送り、「動物を使用するサーカスは甚だしく残酷であること、そして娯楽目的での動物の使用を宣伝するような行為に対し一般大衆から反発が高まっていること」を理由に、ビスケットの箱に描かれた鉄格子をなくすことを求めた。
PETAは20日、声明の中で、「人間の娯楽目的のためだけに見世物となったり芸をしたりするべく生まれて来た動物などこの世に存在しない。しかし動物を使う移動式の見世物小屋やサーカスはおしなべて、動物をまるで単なる小道具のように扱い、動物にとって自然であり重要である、ありとあらゆることを否定している」と述べた。
モンデリーズはPETAからの書簡を深刻に受け止め、クラッカーの箱の檻から動物たちを解放し、広い大地に一緒にいさせることにしたのだ。
「バーナムの件でPETAが連絡してきた時、このブランドをモダンで現代的なものに維持するための新たなチャンスだと当社は考えました」と、モンデリーズの北米事業におけるマーケティング責任者のジェイソン・レバイン氏は声明の中で述べている。