4人家族とその飼い犬3頭が死亡しているのが見つかる 死因は…

    空気中の一酸化炭素濃度が30ppm(0.003%)を超えると危険だが、家の中の濃度は隊計測可能な最大値である1000ppm(0.1%)だった。

    オハイオ州在住の4人家族と飼い犬が5月2日、自宅にて死亡しているのが発見された。一酸化炭素中毒とみられている。

    オハイオ州ジェノア・タウンシップの自宅で発見されたのは、リチャード・ガブリエル・ライッタさん(50)と妻のジェニファーさん(49)。ふたりの子どもであるリチャード君とグレースさんも、両親のそばで発見された。また一家が飼っていた3頭の犬も死亡していた。

    「地域一帯がこの大きな損失に悲しんでいます」

    Via Facebook: video.php

    地域警察署長のステファン・ガミルは語った。

    発見当日、ライッタ一家と3日前から連絡が取れないと親戚から通報が入り、警察は自宅を訪れた。一家には病気を抱えている者もいたため、親戚は心配していたそうだ。

    警察が到着して調べたところ、家には鍵がかかっていたが不審な匂いがしたため、消防署に連絡をした。

    地元消防署のジョセフ・ポンジー署長によると「現場についた消防隊員は、一酸化炭素による事故ではないかと推測した」という。

    当局は、空気中の一酸化炭素濃度が30ppm(0.003%)を超えると有害とみなしている。隊員が家に入って調べたところ、一酸化炭素濃度は計測可能な最大値である1000ppm(0.1%)だった。

    1000ppmでは、1時間以内に意識を失うと署長が語った。

    「家の中は全ての人にとって危険な状態でした」

    一酸化炭素は無色無臭で、中毒の初期症状はめまい・頭痛・吐き気など一般的な風邪と似ているため気づきにくい。

    不具合が生じた暖房が原因となるため、一酸化炭素の事故は冬に起きることが多い。しかし当局によると、他の電化製品からも化学物質が生じる可能性はあるという。

    当局は、一家を死に至らしめた一酸化炭素の発生源を調査中だ。

    消防署長は、一酸化炭素検知器を家庭に設置するよう強調した。

    亡くなったライッタ一家の親族ホリー・ライッタさんは、Facebookで一家の死を悼み、一酸化炭素濃度をチェックするよう人々に呼びかけた。

    「検知器の確認を怠らないでください。人生は短いのです」と投稿で彼女は語った。

    「簡単な作業であなたや他の人の命を救えるのです。突然静かな殺人者(サイレント・キラー)の手に落ちた私の従兄弟と彼の家族が、天国で安らかに眠れますように」


    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子