Microsoftは6月13日、LinkedInを262億ドル(約2兆7775億)で買収すると発表した。ファイナンシャル・タイムズによるとMicrosoftにとって過去最大の買収額となる。
LinkedInは200の国・地域で、4.3億人が使う世界最大のプロフェッショナル向けネットワークサービス。Microsoft傘下でブランドを維持し、ジェフ・ウェイナーCEOはCEO職を続ける。買収は今年中に完了する。
ウェイナーCEOは「今日はLinkedInの第2創業の瞬間。ユーザーと顧客に対して大きなチャンスだ」としている。
Microsoftのサトヤ・ナデラCEOは「LinkedInとMicrosoft Office 365、Dynamicsの成長を一緒に加速させることができる。地球上のすべての個人と組織をエンパワーしていきたい」としている。
LinkedInの買収はNokiaやSkypeに超える大型買収。だが、Microsoftの2015年6月期の売上高が約935億ドル(約10兆円)なのに対し、LinkedInの2015年12月期の売上高は約30億ドル(約3190億円)で、営業赤字だった。買収後、2019年までに利益貢献することを見込む。
買収価格は1株あたり196ドル(約2万850円)で、10日の終値の約1・5倍となる。
LinkedIn株は今年に入って40%以上、下落している。特に今年2月に収益が市場予想を下回ると発表後、前日の終値192.28ドルから108.38ドルに大幅下落していた。