9月11日、同時多発テロの追悼式典に出席していた民主党のヒラリー・クリントン候補が体調を崩し、途中退席した。
画面中央の後ろ姿のブロンドの女性がクリントン氏。車に乗り込む直前に、ふらついて、助け起こされる。
クリントン氏が向かったマンハッタンにあるチェルシーさんのマンション。ここで1時間半ほど休んだ。
クリントン氏は午前11時45分ごろに姿を現した。集まっていた報道陣に手を振り、駆け寄った小さな女の子と記念撮影に応じる。
「とても元気です。ニューヨークはいい天気ですね」と話して、車に乗り込んだ。 陣営によると、午後1時半ごろ、夫ビル・クリントン氏が待つ自宅に戻ったという。
式典では元気そうな様子だったクリントン氏。
Weather.comによると、この日午前、ニューヨークの気温は約28度、湿度は約41%だった。
ジョゼフ・クローリー下院議員は「とても暑かった。例年のこの時期にしては異常に暑かった」とBuzzFeed Newsに話した。
「私は午前8時40分ごろ到着し、(クリントン氏と)ハグとキスで挨拶した。『ハーイ、ジョー!元気?』と話しかけてくれて、全く元気だった」
「あの動画を見たけど、熱中症になったんだと思う。私は1ガロン(3.78リットル)の水を飲んだよ。暑くなんかなかったっていう人たちは、わかってないね。チャック・シューマー上院議員の青いシャツなんて、終わったころには濃い青になっちゃってたよ。それだけ汗をかいていたってこと。みんな汗だくで、風よ吹いてくれと祈ってた」
肺炎と診断
だが、陣営はクリントン氏が肺炎と診断されていたことも明らかにした。
バーダック医師は9日に肺炎と診断。抗生物質を処方し、休養をとって、スケジュールを変えるように指導したという。
クリントン氏の健康状態はネット上の陰謀論の的となってきた。元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ氏は8月21日、クリントン氏の健康状態について、主流メディアを信用するべきではなく、代わりにネットを検索するべきだと主張した。
BuzzFeedはやってみた。
結果は...
検索トップに来たのは「ヒラリー・クリントンのパーキンソン病が明らかに」という動画。2012年、胃のウイルスによって引き起こされた失神の発作を、パーキンソン病の証拠だと主張する。クリントン氏の「顔の表情」もその証拠だと引き合いに出す。「陰謀論ではない」と主張。
例えば、これ…
クリントン氏は先週、演説の最中に咳き込んでいる。だが、こうした背景を踏まえて「トランプ氏のことを考えるたびに、アレルギー反応がでる」とおどけて、会場をわかせた。
咳き込んだ翌朝、飛行機の中で記者団に語った。
「1年に2回起きるんですよ。花粉が増える春と秋に。数日間続いた後に、消えます」。より強い抗ヒスタミン剤を摂るようにしたという。
「過去数十年に遡って、(私が咳き込む場面を)編集して長い動画を作っている人がいるに違いない」と冗談めかした。
すかさず「お、できたよ!」と報道担当のジェニファー・パルミエリ氏が合いの手を入れた。