初めて投票しに行くパキスタン女性たちの写真がネットで話題に

    パキスタンの一部地域の女性たちにとっては、今回の選挙は初めて一票を投じることができる記念すべき日でもあった。

    パキスタンで7月25日、11回目の総選挙が投開票された。

    厳重警戒で迎えた選挙だが、投票までにも候補者を狙ったテロ事件が15件起き、150人が死亡した。また、投票日にも投票所でテロ攻撃が相次ぎ、32人の有権者が死亡した。

    そんな中、パキスタンのジャーナリスト、イフティハル・フィルドゥース氏がパキスタン北部で撮影した写真が、ネットで話題になっている。

    写真に写っているのは、パキスタンの女性たち。

    Women in Bayzai sub-division of Mohmand Tribal District (ex-Fata), 5 kilometres from the Afghan border got out to vote for the first time. (My hometown as well) #GeneralElection2018 https://t.co/uTgBr2xMQ3

    Ifitikhar Firdous / Twitter

    パキスタンの一部地域の女性たちにとっては、今回の選挙は初めて一票を投じることができる記念すべき日でもあった。

    また、パキスタン出身の活動家マララさんも、Twitterで投票日の前日に投票所に向かうよう、声をかけた。

    The people of Pakistan - especially women - the power is in your hands. Get up, go and vote! Democracy shall win! #Election2018 🇵🇰🗳 https://t.co/LqVRUK9cjO

    「パキスタンの人たち(特に女性たち)へ。あなたたちには力があります。立ち上がって投票しに行きましょう!民主主義は勝利をおさめるでしょう!」

    マララさんは2012年、女性が教育を受ける権利を求めて活動していたところ、テロリストに銃撃された。それ以来、イギリスに移住したため、投票できなかったと思われる。

    投票日には、投票しに行こうとする女性への妨害の報告が数件あった。

    BBC Urdu によると、パキスタン北部チャクワルの一部地域では、男性たちが投票所に向かう女性たちを妨害した。また、記者に対し「女性が投票するのは、イスラムではない」と伝える男性もいたという。

    そんな中、ネットでは投票する女性たちは「パキスタンのあるべき姿」などと支援する声が多く集まった。

    母親を投票所にバイクで連れていく女性へのインタビューや、初めて投票する女性たちがうつされた動画にも大きな反響があった。

    Daughter taking her mother to polling station on a motorbike in Karachi. These stories make me so happy

    Footage of women voting in highly conservative Upper Dir, in North Pakistan, for the first time in forty years. They were banned, supposedly, because gunfights on polling day made it too risky. Wonderful to see the return https://t.co/4L3o855kvq

    For the first time in North Waziristan women are coming out to vote, “ Ayaz Khan, DC Tribal District NWA, tells Geo’s Rasool Dawar. (Image by Rasool Dawar) https://t.co/59G6nSxaUD

    選挙結果の大勢が判明するのは26日。開票作業はまだ続いている。

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:山光瑛美