3月上旬、ブラジルのスポーツキャスターのブルーナ・デルトリーに、男性が背後から強引にキスをしてきた。サッカーの試合後の祝賀会の様子を中継をしていたときだった。
これを受けて、ブラジルでは約50人の女性記者たちがハッシュタグ #DeixaElaTrabalhar(ポルトガル語で「#彼女に仕事をさせて」)を使って、職場での性差別をなくすように呼びかけている。
「ブラジルのスポーツ・ジャーナリズムの歴史的な日」とTwitterでハッシュタグの拡散を促していた記者のビビアナ・ボルソンは、スポーツ界で働く女性に対する暴力は「普通に起きている」とBuzzFeed Newsに話す。
「皆、似たような体験話があるということがわかりました。毎日、ジョークやコメント、そして時には、実力ではなくちょっとした性差別で決められたことに応じなければいけない」
「スタジアムで、安心してスポーツファンのサポートとともに働けることが重要です。また、これに対してもっと法的支援が欲しいです」
ボルソンは、女性がこのような問題が隠されてしまうと恐れたり不安になったりする原因は、男性社会のニュース編集室にもあると説明。新たな変化を引き起こさなければいけないと見ている。
「私たちが不愉快に思ったり、脱力感を覚えたりする時はどんな時か、もっと理解する必要があります」
元サッカー選手・ブラジルの女性サッカーチームで初女性マネージャーであるエミリー・リマも、スポーツ界にいること自体が「勇気ある行動だった」とFacebookの動画で説明している。
そして、平等な職場と女性への敬意を呼びかけた。
SporTVの男性コメンテーターが、男性による試合解説なしには女性と子どもはスポーツを理解することができないと発言するなど、この動きに対する批判が主にメディア業界からある。
しかし変化の呼びかけは弱まることなく、男性サッカークラブや男性スポーツ選手も一緒にサポートする運動へと広まっている。
ブラジウ・ジ・ペロタス「尊重を求める運動をサポートします!」
サンタクルスFC「女性たちはもっと尊重される必要があります。どんな環境でも。スポーツ・ジャーナリズムは例外ではありません」
そして、このハッシュタグはブラジル以外にもイギリスやイタリア、オーストラリアなどで拡散されている。
この記事は英語から編集・翻訳されました。