2022年5月11日、Googleは開発者向けの年次イベント「Google I/O」で、新しいスマートグラスの開発を進めていると明らかにしました。
スマートグラスには、リアルタイムで言葉を翻訳し、訳文をレンズに映し出す機能が搭載されています。
同社の翻訳と転写の技術を生かし、字幕のようにスクロールさせることができるといいます。
黒色の厚く縁取られたスマートグラスはプロトタイプの段階であり、具体的な発売日や技術スペックなどは明らかにされませんでした。
実際の製品として発売するかどうかも示しませんでした。
スマートグラスといえば、10年前の「Google I/O」で、同社の共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏が「Google Glass」を開発したことを明かしていました。
「Google Glass」は、近未来的ながら、最終的には失敗に終わったスマートグラスでした。
10年前の「Google I/O」では、スタントマンを準備し、当時イベントが開かれていたサンフランシスコの会議場の上空から、スカイダイビングをしたり、ビルから懸垂下降したりして、Google Glassの機能をデモンストレーションしたのです。
しかし、Google Glassは搭載されたカメラに対するプライバシーの懸念から、一般の人々とテクノロジーとの共存の問題をめぐり、論争を巻き起こすことになりました。
今回、Googleが明らかにした試作品のスマートグラスは、あるお母さんと娘がおしゃべりしながら写真を見つめるシーンや、ろう者と非ろう者の会話などが紹介されました。
SNSでは、スマートグラスに期待する声も。
ここ数年、Googleはリアルタイムで翻訳できるイヤホンや、ライブで文字起こしを行う録音アプリなど、他の翻訳・文字起こし製品の実験を行ってきました。
今後の開発にも注目したいです✨
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙島海人