「精神的な支え」のリスを連れた女性、搭乗を拒否されたが聞き入れなかったために警察が動員される騒ぎに

    「みんなが歓声をあげて、スマホで動画を撮っていました。多くの人が笑っていました」と、ある搭乗客はBuzzFeedの取材に答えた。

    10月初旬、フロリダ州オーランド発クリーブランド行きのフロンティア航空1612便で、とある女性がリスと一緒に搭乗をしようとしたところ、拒否され飛行機から降ろされるという騒動が起こった。同便はこの騒動の結果、大幅に出発が遅れた。

    フロンティア航空はBuzzFeedの取材に対し、その乗客が「飛行機に精神的な支え用の動物だと言って、リスと一緒に搭乗したのです」と説明する。

    フロンティア航空によると、その乗客は事前に航空会社に精神的な支え用の動物と一緒に飛行機を利用すると伝えてはいたが、なんの動物かは一切知らせていなかった。

    「リスも含め、齧歯類はフロンティア航空では搭乗を認めていません。私たちはその乗客にこの方針を知らせ、飛行機を降りるように求めました」と航空会社は説明している。

    しかし、その女性客は飛行機を降りることを拒否した。そこで即座にオーランド警察が介入し、この騒動に対応することになった。

    同社によると、警察は最終的にはその乗客を飛行機から降ろし、空港のメインターミナルまで送り届けたという。

    搭乗客の一人でクリーブランド在住のジュリア・パペッシュさん(22)はBuzzFeedに、飛行機に乗っていた全ての人が飛行機が降ろされたと話す。

    「なぜなのかはわかりませんでした。機材の問題なのかと思っていたのですが、空港に戻ると人々がリスについて話しているのが聞こえました」

    この出来事を写した動画には、そのリスを連れた女性が椅子に乗り、動物用バッグらしきものを膝に乗せて飛行機から降りると、それを見て他の乗客が拍手をし、その女性が中指を立てて怒る様子が映されている。

    別の動画は、サイレンが鳴り響く中、搭乗口付近に集まった人々がざわめいている様子を映し出している。

    i just want everyone to know that all passengers had to deplane my flight to cleveland because a woman brought a SQUIRREL ON THE PLANE https://t.co/TAdzUuKRWe

    「みんなに知ってほしい。私の乗るクリーブランド行きの便で全ての搭乗客が飛行機から降りなければならなかった理由は、ある女性が飛行機にリスを連れて乗ったからだということを」

    パペッシュさんは、動画で拍手が起こった瞬間のキャプションに「ほら、彼女が来たわ」と書いている。

    「みんなが歓声をあげて、スマホで動画を撮っていました。多くの人が笑っていました」とパペッシュさん。

    最初の動画を撮影した、乗客でオハイオ州ストウ在住のブランドン・ニクソンさん(24)も乗客の一人。ニクソンさんはBuzzFeedの取材に対し、その時の経験を「想定外のこと」とまとめた。

    「彼女が飛行機から降りたタイミングで誰かが彼女に何か言ったので、彼女はああいう反応をしたのだと思います」とニクソンさんは話す。

    今月初旬、フロンティア航空は「精神的な支えのための動物と、訓練された補助動物に対する新しい方針」を発表した。

    しかし、「新しい方針でも古い方針でも、齧歯類は許可されていない」という。

    「精神的な支え」として機内に動物を持ち込む人が増え、ルールの乱用だとして問題視されている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:フェリックス清香 / 編集:BuzzFeed Japan