ナタリー・リチャードには、6年生になる娘がいる。バレンタインデーに開かれるダンスパーティには、「ダンスに誘われたら断ってはいけない」というルールがあり、ナタリーはこれに異議を唱えた。
娘も他の生徒も、ダンスに「ノー」という選択肢がないことに、ナタリーは不満だった。
「女の子は『イエス』と答えなければならない、という間違ったメッセージが伝えられています。同様に、男の子にも、女の子は『ノー』と言えない、という間違ったメッセージが伝えられています」とナタリーはFox 13に話した。
このルールの意図は、同級生に対して「敬意を表して」「礼儀正しく」あるよう生徒たちに促すこと、と学区の地域関係専門家のレーン・フィンドレイは話した。
「優しい人であってほしいからこそ、誰かに踊ってと頼まれたら『イエス』と言って欲しいのです」と同氏はFox 13に語った。
このルールに動揺したのはナンシーだけではなかった。この方針のニュースが広がると、他の人たちも怒りを露わにした。「ぞっとしました」とある人はルールのことを話す。
「なんだって?!」
「断られて多くを学んだ」という人もいる。
ところが2月12日に、バレンタインデーのダンスのルールを変えた、と学区は発表した。
「ご心配はよく理解できますし、『ノー』という選択肢がないと生徒が感じる考え方は決して推奨したくありません」と同学区は話した。
そして、「本件に関して、頼まれたら相手と踊らなければならないと生徒に勧める文言は削除」するように、学区内の学校に通達があった。
学区がルールを廃止したと聞き、みんな喜んでいる。この人も、ルールが変わったと聞いて「とても嬉しい」とコメントしている。
「発言する力」とこの変化を呼んだ人がいた。
この記事は英語から翻訳されました。
翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan