ハリウッド俳優のテリー・クルーズは6月29日朝、 #MeTooムーブメントの先陣に立つ数少ない男性の1人として、パワフルなツイートを投稿した。性的嫌がらせや性的暴力の被害者がうんざりするほど聞かれ、耐えなければならない質問を詳しく書いたのだ。
クルーズがツイートを投稿したのは、ラッパーの50セントからInstagram上でからかわれてからわずか数日のことだ。
50セントがクルーズをあざけった出来事は、クルーズが6月26日、性的暴力を受けたとして上院議会で行った証言を受けたものだった。
クルーズはハリウッドのエージェント、アダム・ヴェニットと、自身が所属する事務所ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント(WME)を相手取り裁判を起こしている。2016年、パーティでヴェニットがクルーズに痴漢行為を働いたというのだ。ヴェニットは否定している。
クルーズは上院議会で次のように述べた。映画『エクスペンダブルズ』のプロデューサーから、ヴェニットに対する性的暴力の訴えを取り下げてほしいと頼まれたと。クルーズはこれまで、3作の『エクスペンダブルズ』シリーズに出演している。
問題のプロデューサーであるアヴィ・ラーナーがクルーズのマネージャーに対し、4作目に出演したいのならば、ヴェニットへの訴えを取り下げないと「面倒臭いことになる」と話したと、クルーズは述べた。ヴェニットは『エクスペンダブルズ』で主役を務めるシルヴェスター・スタローンのエージェントでもある。ラーナーには6月26日にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
クルーズは、訴訟を取り下げる代わりにシリーズ作への出演を見合わせることにしたと話している。
クルーズのエージェントはBuzzFeed Newsに対し、すでに出ているもの以外に新たに加えたいコメントは特にない、と述べた。