飼育していた「生きた恐竜」に攻撃された男性、命を落とす

    男性はヒクイドリを自宅の牧場で育てていたという。地元警察は今回の出来事を悲劇的なアクシデントと見なしている。

    ヒクイドリに襲われたフロリダ州在住の男性が死亡した。男性を襲ったヒクイドリは「生きた恐竜」とも呼ばれており、世界に現存している鳥の中で最も危険な種の一つだ。

    亡くなったのはマーヴィン・ハヨーシュさん(75)。事件の起きた牧場のオーナーだ。

    「男性はヒクイドリを育てており、飼育に使用していたゲージの中に転落したところで、襲われました」と救助に駆けつけた救急隊員のジェフ・テイラーさんは語る。

    そこには二頭のヒクイドリがおり、どちらが直接的に危害を加えたのか、もしくは二頭が攻撃をしたのかは定かではないという。

    ハヨーシュさんはその後、病院へと搬送されたが、間もなく死亡した。

    「我々は彼の命を助けるために最善を尽くしました」とテイラーさんは振り返る。

    サンディエゴ動物園によると、ヒクイドリはエミューに似ていることで知られる巨大な鳥だ。

    ヒクイドリが走るスピードは時速48km。全長1.8mを超える大きさにまで成長する。

    ニューギニアにルーツを持ち、オーストラリアでも生息を確認することができる。

    両足に10cmを超える鋭い爪を持ち、強烈な蹴りを繰り出すことでも知られている。

    警察の広報担当者は地元紙「Gainesville Sun」の取材に対して、「本件はハヨーシュさんとその家族にとって悲劇的な出来事と言える」と答えた。現在、ヒクイドリは保護および隔離されている。

    今回の出来事の真相を解明するため、フロリダ州で魚類や野生の生物を管理する担当部署が調査を続けている。

    BuzzFeed Newsは地元警察にコメントを求めたが、現在までに回答は得られていない。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登