AMCの『ベター・コール・ソウル』をはじめ、数作の映画やテレビ番組に出演していた俳優が、月曜、自らの腕をのこぎりで切断して20年近くにわたり退役軍人を装っていたことを認めた。
トッド・ローソン・ラトゥレットがニューメキシコ州アルバカーキの地元ニュース局KOB 4に語ったところによると、彼が心に秘めていた嘘は「内に秘めたまま生きてていくのは非常に困難」なものだったため、告白は「必然」だったという。
さらなるコメントを求めると、ラトゥレットはBuzzFeed Newsに対し、「話すことに興味はない」と述べた。
ラトゥレットがKOB 4に語ったところでは、彼は躁鬱病で、20年近く前、自らが「精神病の発病」と呼ぶ状態に陥っていた際に、丸のこぎりで右腕を切断して傷口を焼くことを決意した、という。
この出来事が起こったのは薬の服用をやめていた時だった、とこの俳優は言う。
腕をのこぎりで切断する前、ラトゥレットは売れない俳優だったが、ようやくハリウッドが注目した。特に、自分が退役軍人だと彼が作り話をすると。
「彼らは私のことを、まさしく私が言ったとおりの人物だと信じていた」と、彼はKOB 4に対して語った。「私は嘘をついたから役をもらえたんだ」
ラトゥレットによると、彼はニューメキシコの映画業界から「身を退く」つもりであり、人々が「これを個人的な啓発のためだと考える」ことは望んでいない、という。
『ベター・コール・ソウル』の放送キー局であるAMCは、偶然にもラトゥレットの最新出演作の放送局でもあるが、BuzzFeed Newsが同局にコメントを求めてもすぐには返答がなかった。この俳優は「Quite a Ride(危ない橋)」の回に出演している。
ラトゥレットは自らのインタビューを、同様のことを経験中かもしれない人々へのメッセージで締めくくっている。
「朝晩、薬を服用するための力は自分の手の中にある。だから、あなた達は、必ずしもこの私の人生の話と同じ運命をたどる必要はないのだ」と彼は語った。
この記事は英語から翻訳・編集しました。