綿アメを覚せい剤と間違われて逮捕された女性、警察とメーカーを訴える

    ただのワタアメだってば!



    2016年の大晦日の夜、ダーシャ・フィンチャーは同乗していた車を停車するように保安官補から促された。その車内で見つかった青い綿アメの古い切れ端が覚せい剤であると保安官補が判断し、結果的に3ヶ月あまりを拘置所で過ごすこととなった。

    犯罪研究所は後に、それが誤りであったことを証明した。

    ダーシャは、ジョージア州モンロー郡、2名の保安官補、路上ドラッグテスト機器を製造するノースカロライナ州の企業Sirchie社を誤認かつ悪質な逮捕で訴えている。

    加えて、彼女は衡平法上の救済と金銭的損害賠償も求めている。

    11月初めに提訴された訴訟で、ダーシャは2016年大晦日の夜に同乗していた車をモンロー郡で停止させられた後、逮捕されたことを語った。2名の保安官補は、車の窓にスモークが貼られていたので停止させたと語ったが、後に窓は合法であったことを認めた。

    その保安官補は、車内に「明るい青色をした球状の物質が入った透明なビニール袋が床に置かれている」のを見つけたと話した。ダーシャと運転していた人物は、それが「ただの青い綿アメの袋」であると話した。

    保安官補は、Sirchie's Nark IIを使って行われた路上テストで、その物質にメタンフェタミン(覚せい剤)の陽性反応が出たことを伝えた後、二人を逮捕した。ダーシャはメタンフェタミンの不法取引と販売目的の所持の罪を問われた。

    法執行機関に様々な機器を供給するSirchie社の巧妙なマーケティング・キャンペーンの裏で、ProPublicaは2016年に、Nark IIの限界と不具合について発表していた

    1年前には、Innocence Projectによって、セージ、Jolly Ranchers、ブレスミントなどのアイテムが、妙なことに警察のテストで誤ってドラッグと判別され、誤認逮捕につながっているという記事が発表された。

    100万ドルの保釈金を支払うことができなかったFincherさんは、3か月あまりの間収監され続けた。2017年3月22日に、犯罪研究所が青い綿アメを再テストしたところ、それが規制対象の物質ではないことが判明した。

    しかしダーシャの容疑が取り下げられた4月4日まで、彼女が拘置所から釈放されることはなかった。訴状によると、今現在でも彼女の記録にはその容疑が残ったままである。

    収監されている間、ダーシャは2人の孫の誕生を見逃し、収監中フラストレーションでコンクリートの壁を殴り、手を骨折した。訴状には、ダーシャの娘が流産したものの、拘置所にいたことで彼女を慰めることができなったとも書かれている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。