操縦士が機内の気圧維持を明らかに忘れ、旅客機が途中で引き返す事態となった。
インドのムンバイからジャイプールへ向かっていた同国のジェット・エアウェイズに乗っていた客らは、離陸後すぐに鼻や耳からの出血を訴え始めた。
ネット上に投稿された動画や写真では、乗客が酸素マスクを装着している。
インドの民間航空省(MoCA)は、166名の乗客のうち30名が治療を受けたと話している。
交通当局者のラリト・グプタ氏は、インド紙ヒンドゥスタン・タイムズに対して、乗務員が機内の気圧を維持するスイッチを入れ忘れた、と話している。
「その結果、酸素マスクが使われました」と同氏は話している。
調査結果が出るまでの間、当該の運行乗務員は予定していた勤務から外されたとジェット・エアウェイズは話している。
声明で、同航空会社は次のように説明している。
「同機は、機内の気圧が低下したため上空で旋回して引き返した。乗客166名と乗務員5名を乗せたボーイング737型機は、無事ムンバイに着陸した。乗客はすべて、無事に飛行機から降り、ターミナルへと案内された。耳の痛みや鼻からの出血を訴えた少数の乗客には応急処置が施された」
「同機に搭乗していた旅客には振替便の手配をしており、ジェット・エアウェイズは今回のことでお客様にご不便をお掛けして遺憾である」とも書かれていた。