あるインドネシア人のティーンエージャーが、太平洋で49日間漂流した後に生還した。
無事保護された19歳のアルディ・ノヴェル・アディランは7月、海に浮かぶ捕魚器の上で照明係として働いていた。その際、木でできた小さな小屋を海底に固定していたロープがほどけてしまった。
自然の力と海流にさらされた彼は数千マイル漂流したものの、魚を捕まえて海水を自分の服でろ過して生き延びたという。
8月末にグアム近くの海でパナマ国籍の船に拾われて日本に送られるまで、少なくとも10隻の船が彼に気が付くことなく通り過ぎていった。
日本のインドネシア領事館の職員によると、アルディの健康状態は良好であり家族と無事に再会したという。
彼が結んだけいやくは、漁獲器の上で6ヶ月間照明係として働くというもの。場所はインドネシアのスラウェシ島。アルディは75マイル沖の海に浮かぶ漁獲器で暮らしていた。
魚を回収すると同時に、彼のもとへ食料や水や調理用ガスなどの生活必需品を渡すため毎週誰かが彼のもとを訪れていた。
大阪のインドネシア領事館のミルザ・ヌールヒダヤットは、アルディがこんなに遠くまで漂流したのは漁獲器にエンジンもパドルも備え付けられていなかったからだと説明した。
「アルディのストーリーは本当に劇的です。私たちはみなさんに、アルディの帰還を支えてくれた船の船長と日本当局にとても感謝しています」
この記事は英語から翻訳・編集しました。