世間は休みなのに働いている娘…でもやっぱり一緒にいたい!パパは必死に考えた

    彼はもしかしたら娘のフライトに搭乗することなく、命を落としていたのかもしれない。

    世間はクリスマス。キャビンアテンダントとして仕事をしなければいけない娘は、その日も飛行機に乗っていた。

    仕事があるのはわかる!でも、やっぱり娘と過ごしたい!そんな父親のとった行動が話題になっている。

    父親の名前はハル・ボーガンさん。彼はデルタ航空でキャビンアテンダントをしている娘のピアースさんとクリスマスを一緒に過ごすため、12月24日と25日に娘が搭乗予定のフライトのチケットを取った。

    このストーリーを知り、拡散したのはハルさんの隣に座ったマイク・リーバイさん。

    「家に帰るために乗った飛行機で、ハルさんの隣に座ることができて光栄でした」と彼はFacebookでコメントしている。

    「ハルさんの娘、ピアースさんは私たちが乗っている飛行機のキャビンアテンダントで、クリスマスの日も働かなくてはならなかった。そこで彼は飛行機の中で娘と一緒に時間を過ごすことを選びました。24日そして25日の彼女のフライトに搭乗し、クリスマスを過ごすそう。なんて素敵なパパなんだ!」

    リーバイさんによるとハルさんは6つの便を予約していた。彼がハルさんと出会ったのは、その日2回目のフライトのフォートマイヤーズ発・デトロイト行きの便だったという。

    彼は隣に座ったハルさんにこれから家に帰るのか聞いたのだという。ハルさんは彼の娘がキャビンアテンダントの仕事をしており、彼女はこの飛行機に搭乗しているとリーバイさんに打ち明けた。

    実はハルさんは、今年のはじめに首に怪我を負った。数ヶ月の治療の末に回復し、自分の足で歩くこともできるようになったという。

    「ゆっくりとした歩みですが、彼は自分の足で歩くことができていました」とリーバイさんは振り返る。

    一歩間違っていたら、乗ることのできなかったであろう娘のフライト。ハルさんにとって娘のフライトに乗るのは、この日が初めてだった。

    「これまで毎年、クリスマスは両親と一緒に過ごしてきました。父が怪我の回復後初めての旅に出ることができた裏側で、母はペットのみんなと留守番をしてくれたんです」とピアースさんはWXIAの取材に対して打ち明けた。

    BuzzFeed Newsはピアースさんとハルさんの2人にコメントを求めたが、回答はなかった。

    しかし、ピアースさんはリーバイさんのFacebookの投稿を「クリスマスの奇跡」というコメントを添えてシェアしている

    またデルタ航空はハルさんを「最高の父親」と讃えるリリースを発表している。

    「我々は休暇中にも関わらず、お客様のために働いてくれる社員全員に感謝しています。娘とクリスマスを過ごすために努力したこの父親のエピソードは素晴らしいものです。たとえそれが上空9000mだったとしても」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登