Instagramの表示も時系列から「見たいであろう」順番に そのビジネス的な背景と影響は

    Twitterに続く動き。ビジネス面の理由も大きいようです。

    ソーシャルメディアのタイムラインへの、アルゴリズムの導入が相次いでいる。Twitterに続き、Instagramも導入を発表した。古い投稿から新しい投稿へと順番に並ぶ単純な形式ではなく、ユーザーが見たいであろう投稿を計測・提示するアルゴリズムへ。その背景にあるビジネス的な狙いと影響とは。

    Instagramは自社のブログで、数が増えすぎたコンテンツの見え方を整理したい、と説明している。「ユーザーは自分のフィードの7割を見逃している」「Instagramが成長するにつれ、ユーザーが、シェアされている写真と動画を目にすることが、難しくなってきた。これは、ユーザーが最も見たいと思っている投稿を見逃してしまっているということを意味する」と記す。

    Twitterがタイムラインの変更をした時、ユーザーは#RipTwitterのハッシュタグで対抗し、このハッシュタグがついているツイートは100万件もツイートされた。

    Instagramでは、このような反発は起きないとみられるが、気をつけて進まなければならないことは、Instagramの内部も認識しているようだ。ブログには「みなさんの声を聞きながら、うまくいくように、時間をかけてやっていくつもり」と書かれている。

    Instagramの変更には、当然ビジネスの側面がある。Facebookがフィードのアルゴリズム変更をした時、多くのブランドのオーガニックリーチが激減した。つまり、彼らがFacebookページに投稿する自社に関するコンテンツがユーザーのフィードに表示される回数が減った。

    何年もかけて自分たちのFacebookページのファンを増やしてきた各ブランドは、ニュースフィードを通じて幅広いユーザーとつながることができなくなり、2013年にはリーチを大きく減らした。その結果、多くのブランドは、ユーザーにリーチするために、有料の広告を買うことになった。

    「注目すべきは、ブランドのリーチがすぐに減少するのかどうかだ」とソーシャルメディア・エージェンシー「ランドリー・サービス」のジェーソン・スタインCEOはBuzzFeed Newsに語る。「各ブランドは、幅広いリーチをしたいと考えるなら、Facebookの時と同じように広告を買うことになるだろう」

    もしそうなったら、表示アルゴリズム変更は、一部のブランドを苛立たせるかもしれない。しかし、Instagramの収益は増えることになる。これは、Facebookが良く知るところだ。