【更新】イギリスがEU離脱へ! そもそもどういう話かハリポタが教えてくれる

    大変な話を、わかりやすく。

    アップデート

    6月24日昼、BBCが離脱、多数確実と速報しました。

    ハリー・ポッターを生んだ国・イギリス。この国は今EU(欧州連合)を離脱するか、しないかの選択を迫られています。今日、23日に国民投票がある、ということを目にした人もいるかもしれません。

    でも、なんだかよく分からないなー、というあなたへ。ハリポタのGIFを見ながら、少し物知りになってしまいましょう。

    欧州の国は長い歴史の間、数々の戦争を戦ってきました。戦争の反省から、一つの共同体になって経済的にも繁栄することを目指し1993年に誕生したのがEUです。

    イギリスはEUの前身となる組織の時代から、欧州の共同体への参加をしてきました。

    1999年。統一通貨「ユーロ」が誕生しました。

    しかし、イギリスはユーロを導入しませんでした。

    ユーロが生まれてからEUは28カ国に拡大しました。

    また、ギリシャを発端とする経済危機の後、イギリスの人たちは、もっと財政負担を強いられるかもしれないと、危機感を抱いてきました。

    キャメロン英首相は以前、2015年の選挙で、保守党が勝利したら、国民投票をすると公約し、勝利しました。そして今年2月、キャメロン英首相は6月23日にEUに残留するか離脱するかを決める、国民投票を実施することを表明しました。

    イギリスは、難民にとっては人気国です。国境のないEU域内を、難民たちはより豊かで社会保障の手厚い国々を目指し、移動します。キャメロン首相は以前、2020年までに難民を2万人受け入れることを発表しています。

    難民受け入れによって、仕事が奪われると危機感を募らせる人たちもいます。このような人たちが、離脱派の人たちです。

    一方で、イギリスがEUを離脱すると、ロンドンの欧州の金融の中心地としての地位は揺らぎます。日本企業の多くも、ロンドンを拠点に欧州展開をしています。経済は、残留派の人たちがEUに残りたいと考える大きな理由の一つです。

    そんな中、投票も間近に迫った先週、残留派の労働党ジョー・コックス英下院議員が、銃撃され死亡するという事件が起こりました。

    投票の結果は日本時間24日の午後以降に判明する予定です。