サイの密猟者、ゾウに殺されライオンに食い尽くされる

    残されたのは頭蓋骨とズボンのみだった。

    南アフリカ国立公園局によると、サイを密猟しようとした疑われる男性が、変わり果てた姿で発見された。男性はゾウに殺され、その後ライオンに食べられたとみられ、頭蓋骨とズボンだけが残っていたという。

    公園局の発表によると、4月1日、密猟者のグループがクルーガー国立公園でゾウに襲われ、うち男性一人が死亡した。

    警察によると、グループは男性の遺体を、通りがかった人に発見されるよう、道に放置していったという。そのうえで、遺族に男性が亡くなったことを伝えた。遺族からの通報で、警察は事態を把握した。

    クルーガー国立公園のレンジャーらが4月4日、クロコダイル・ブリッジ周辺で遺体を発見した。ライオンに食べられていたという。

    警察は密猟の容疑で3人を逮捕し、密猟に用いたと思われるライフル銃2丁と弾薬を押収した。

    クルーガー国立公園のグレン・フィリップス事務局長は「国立公園への徒歩での不法侵入は賢い手段とは言えない。多くの危険が伴うと今回の事件が証明している」とコメントした。

    「死亡した密猟者の娘たちが父親の死を嘆いているのを見るのはとても悲しい。なお悪いのは、遺体のわずかな部分しか回収されていないことだ」

    #sapsMP Komatipoort: A human skull found in the Kruger National Park (KNP) is believed to be that of a man reportedly killed by an elephant while poaching with his accomplices on 01/04; duo arrested, rifles & ammo seized. ME https://t.co/XXsXpJqTjA

    @SAPoliceService


    サイの角は密猟者や密売人の標的とされ、国際的に売買されている。漢方では媚薬として用いられ、地位の象徴として扱われることもある。

    南アフリカのエドナ・モレワ環境相によると、クルーガー国立公園は伝統的にサイの密猟の矢面に立ってきた

    公園では密猟の疑いでの逮捕者数が増加している。2016年には417人、2017年には446人が逮捕され、同年だけで総計504頭のサイが密猟された。

    南アフリカ警察によると、4月5日、容疑者らはコマティプルト治安判事裁判所に出廷し、銃器や弾薬の不法所持、密猟の共謀、不法侵入の罪に問われた。

    容疑者らは現在勾留中。4月12日に再び出廷し正式な保釈申請を行う予定だ。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子