ドイツ代表を破った韓国代表にメキシコ人が感謝 しかし彼らの仕草は人種差別的なもので批判が殺到した

    番組を製作した放送局は、差別的言動をとった司会者を無期限の停職処分にすることを決めた。

    6月27日、韓国代表が2得点を決め、前回大会の王者・ドイツ代表がまさかのグループステージで敗退した。そんな中、TV番組の出演者が見せたある仕草に非難が殺到している。

    Dear @Telemundo @TelemundoSports & @TLMDPR , whoever this guy is on the left needs to get fired ASAP for being a racist on air. If someone were to say or make racist gestures about Latinx folks we'd ALL be up in arms & this is no different #SayNoToRacism #TelemundoMundial https://t.co/SvzSednPAd

    韓国代表の勝利でドイツ代表がグループリーグ敗退。メキシコ代表が決勝トーナメントへと駒を進めた。

    TV番組の司会者2人は、他の共演者が踊りや笑いで盛り上げる中で目を吊り上げる仕草をした。この番組はアメリカを中心に、スペイン語で配信される朝のワイドショーだった。

    司会者は目を吊り上げる仕草をした。

    @Telemundo, don't let your host make racist gestures on the air. 😐 Thanks! @UnNuevoDia #MundialTelemundo

    これは人種差別だと人々がすぐさま反応。

    @Telemundo with the inappropriate Korea jokes. #racist #worldcup #racista #korea

    この番組の司会者と同じように、メキシコ代表サポーターたちの中には、目を吊り上げるジェスチャーで韓国代表へと感謝のコメントを投稿する人々もいた。

    To every single person who says they didn't know this was offensive, let me say it clearly: IT IS OFFENSIVE. Stop doing this. These folks may not have meant offense, but it is offensive nonetheless. This is what many of us see before we get our asses kicked. https://t.co/77aZ7FBUYu

    この状況に、アメリカで活躍する韓国出身のジャーナリストも声を上げた。

    これらのツイートは韓国国内でもかなり拡散されており、差別的だという批判が殺到している。

    差別的なものだと言われているにも関わらず、メキシコ国内でこうした仕草が広まってしまっている。

    It's unbelievable to see people are still making racist poses in 2018. I hate people. 🤦🏼‍♂️ https://t.co/08rCCmdVK9

    この番組を製作した放送局・テレムンドはこの件に関して声明を発表。今回の差別的言動をとった司会者を無期限の停職処分にすることを決めた。

    司会者2人も公式に謝罪文を発表している。

    「メキシコの進出を祝う最中に、アジアのコミュニティの人たちに対して、不適切かつ無神経な仕草をするという過ちをしてしまいました。私の配慮がたりませんでした。間違ったことをしてしまったと認めます。また、不快に感じられたすべての方々に謝罪します」

    「ワールドカップは、コミュニティを分断させるのではなく、友達をはじめ、見知らぬ人、家族、そして国全体をつなげてくれる素敵な機会です」

    Facebook: JaniceBencosmeTejada

    「メキシコ対韓国の試合の後に私がとった行動について、みなさんに謝罪したいと思っています。私がやった仕草は、不適切だっただけではなく、アジアのコミュニティにとって無礼な行動でした。私が間違っていました。深くお詫び申しあげます」

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:千葉雄登