妹へのプレゼント代を稼ぐアルバイト中に銃撃され、兄が死亡

    現地の警察は、被害者のBrian Jassoさんが人違いでギャングに狙われたとみている。

    米国イリノイ州シカゴで12月17日、15歳の少年が銃撃されて死亡した。家族によると、妹に贈る誕生日プレゼントの購入代金と、ガールフレンドとのデート代を手に入れるため、新聞配達のアルバイト中だった。警察は、人違いでギャングに狙われた可能性があるとみている。

    被害に遭ったBrian Jassoさんは事件当日の日曜早朝、母親の恋人であるErik Campeanoさんと一緒に新聞配達をしていた。BuzzFeed Newsにそう証言したCampeanoさんの家族は、Jassoさんについて「Brianはおとなしい子で、ギャングと関係があるどころか、彼を嫌っている人なんていなかった。いつもお母さんに負担をかけさせまいとしていた」と述べた。

    Jassoさんの家族はChicago Tribune紙に対し、新聞配達のアルバイトを始めた理由について、12歳になる妹の誕生日にヘッドホンをプレゼントし、自分のガールフレンドをデートに誘うため、と説明した。

    必要なお金をJassoさんに渡そうとしたCampeanoさんだったが、自分で稼ぎたい、と断られたそうだ。

    Chicago Tribune紙の報道によると、CampeanoさんとJassoさんが事件に巻き込まれたのは、自動車で配達を始めたところだった。信号待ちをしていたCampeanoさんの運転する車に、後ろの車が加速して追突したのだ。

    その車はヘッドライトを点滅させ、脇へ寄せて止めるよう合図してきたらしい。ここで不審に思ったCampeanoさんは車から降りず、そのままスタートさせた。すると、後続車の助手席の窓から何者かが身を乗り出し、銃を撃ち始めた。

    「何度も何度も銃声がした。リアウィンドウが割れたとき、私はBrianを伏せさせた」(Campeanoさん)

    Campeanoさんが伏せさせたのは、撃たれないようにするためだった。しかし、Jassoさんはいつの間にか座り直し、後ろから頭部を撃たれてしまった。

    Campeanoさんは、銃撃してきた車を引き離してガソリンスタンドへ逃げ込んだが、そのとき初めて、Jassoさんが怪我をして無反応であることに気付いた。

    「守ろうとしたのにできなかった。なんでBrianが座り直したのか分からない。2人とも伏せたのに、Brianは起きてしまい、そのときに殺された」(Campeanoさん)

    BuzzFeed Newsが警察に取材したところ、JassoさんとCampeanoさんはいずれも犯罪と無関係で、まだ容疑者を特定できていないという。

    Jassoさんの母、Carmen ManzanoさんはChicago Tribune紙に、犯人が誰であろうと悔やんでほしい、と話した。

    「犯人たちがこのニュースを見て、誰の命を奪ったのか知ってもらいたい。Brianには夢があった。町で悪事を働いている犯人たちと違って、悪いことをする人間ではなかった」(Manzanoさん)

    Jassoさんの家族は、葬儀費用を工面するため、寄付を募るクラウドファンディングサイトGoFundMeで支援を求めている。

    この記事は英語から翻訳されました。