ホロコーストの戦慄をとらえた23枚の写真

ベルリンにある、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑（通称、ホロコースト記念碑）。雪が積もるコンクリート製の石碑の間に立つ観光客。2017年1月18日。

ポーランド・オシフィエンチムのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に収監された、ユダヤ人の子どもたちの写真。収容所跡地の博物館が所蔵。

アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所を取り囲む高電圧フェンス。この収容所は、1945年1月27日にソビエト軍によって解放された。

アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所内にある、「死の壁」に手向けられた花束。

アウシュビッツ強制収容所で集団虐殺された、犠牲者の人々の靴。

左：1946年、アウシュビッツ強制収容所から釈放され、両親と再会を果たしたタチアナ・ブッチさんとアンドラ・ブッチさん。右：1935年、ミラ＆ジョヴァンニ・ブッチさん夫婦の結婚写真。ユダヤ人のミラさんは1944年、娘タチアナ＆アンドラさんとともに収容所に送られた。

アウシュビッツ、およびベルゼン強制収容所から生還したエヴァ・べハーさん。ナチスによって腕に入れられた、囚人番号のタトゥーを見せる。

ドイツ・オラニエンブルクにある、ザクセンハウゼン強制収容所のユダヤ人収監者たちが着けていた六芒星。

ベルギーにあるブレーンドンク強制収容所の、処刑が行われた絞首台。

アウシュビッツ強制収容所の囚人たちが身につけていたメガネ。

ドイツ・ワイマール近辺にあるブーヘンヴァルト強制収容所の監房に飾られた、犠牲者ミヒャエル・ザヤックさん（1908–1941）、アルベルト・クンツ（1896–1945）さん、ユリウス・ジルバーマン（1905–1938）さんの追悼展示。

ブーヘンヴァルト強制収容所に展示された鉄の手錠と足枷。

ブーヘンヴァルト強制収容所の「絞首部屋」の壁に付けられた鉤とその影。部屋は火葬場地下にあり、ナチスから“死体セラー”を意味する「Leichenkeller」と呼ばれ、1100人もの囚人たちがここで絞殺されて吊るされた。ナチスによって1937年に建てられたこの収容所は、ドイツの中でも初期に作られた規模の大きな施設の1つ。1937年から1945年にかけて25万人が収容され、殺害された人を含めた死亡者数は6万5000人に上る。

アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所にある、女性専用バラックの寝台。

アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所のガス室の内観。

ポーランド・ルブリンにあるマイダネク強制収容所の「ガス・シャワー」。この施設は1941年に、ナチス親衛隊の全国指導者ハインリヒ・ヒムラーの命を受けて、収容者を殺害する目的のためだけに作られた。

マイダネク強制収容所の遺体焼却炉。

ブーヘンヴァルト強制収容所の病理学室にある、解剖台に手向けられた白いバラ1輪。

ブーヘンヴァルト強制収容所のゴミ集積場で発見された犠牲者たちの遺品。現在、収容所跡の記念館に展示されている。1937年7月から1945年4月にかけて、ナチスはこの収容所に25万人を収監し、約5万6000人が亡くなった。ブーヘンヴァルト強制収容所は1945年4月11日にアメリカ軍によって解放された。

ブーヘンヴァルト強制収容所の死者名簿。赤線部の「auf der Flucht erschossen」は、「脱走を試みたので銃殺」を意味する。

ポーランド・シュトゥトボにある、シュトゥットホーフ強制収容所の屋外火葬場の跡地。ナチスがドイツ外に作った初の収容所で、1939年9月に完成。自由都市ダンツィヒ内にあったシュトゥトボの、人里離れた湿性林に建てられていた。

ドイツ・ニーダーザクセンのベルゲン・ベルゼン強制収容所跡地にある、13基の共同墓地の盛り土。