そこは希望の島であり、嘆きの島だった。「移民の島」のものがたり

エリス島へと到着した母と娘。1931年に撮影。

子どもを抱える親たち。大西洋を横断してきた客船の1等、2等船室の乗客の入国審査は船上で優先的に行われ、3等船室以下の乗客はエリス島に上陸するし、審査を待つ必要があった。1950年頃に撮影。

エリス島には身体検査場、質問場、病院が設置されており追加検査や病気の場合には島を出ることが許されなかった。入国が拒否された場合には、ヨーロッパへと送り返されてしまった。送り返された移民は2%ほど。彼らは生き別れにならざるを得なかった。1892年頃に撮影。

父親の膝の上でぐっすり眠る子ども。1950年頃に撮影。

少年の胸につけられたタグは身元を証明するためのもの。保護者に連れられて、エリス島へと降り立った瞬間の写真。1950年頃に撮影。

若い女性と少女がエリス島に到着した様子。服装や持ち物から比較的裕福だと推測される。19世紀末から20世紀半ばの移民の多くはオーストリア、ハンガリー、ロシア、イタリアといった東ヨーロッパ、南ヨーロッパの人々。彼らはそれ以前のイギリス、ドイツからの移民とは区別され、移民制限案の対象となることが度々繰り返された。

子ども、そしてその母親たちの食事風景。大きな食堂で食事を共にした。1907年撮影。

左：エイス島へ到着した移民の母と娘。1902年頃の撮影。 右：子どもたちが自由の女神へ手を振る。大西洋を渡ってきた移民の人々は左側に自由の女神を仰ぎながら、エリス島へと到着した。

彼女たちはチェコスロバキアからの移民。1920年に撮影。

イギリスのユダヤ系移民。アメリカに入国する直前にこの写真は撮影された。

子どもを抱えながら、入国審査の聴取にのぞむ男性。ニューヨークで生活していけるだけの当面の資金を所持しているどうかも確認されたという。1950年頃に撮影。

男性と3人の子どもは食事を分け合っている。1950年頃に撮影。

東ヨーロッパから大西洋を渡ってきた母子たち。20世紀初頭に撮影。

無事に入国審査を終え、アメリカへの入国が許された移民の家族。彼らはニューヨークの港へと渡るためのフェリーを待ちながら、ニューヨークの街並みを眺める。1925年撮影。