中世の再現者、誤って槍で自分を突き刺し死亡

    53歳のピーター・バークレー氏は、ケンタッキー州で開催された中世の再現イベントの乗馬競技に参加していた。

    現地時間6日、ケンタッキー州で開催されていた乗馬競技に参加していた中世再現者の男性が、槍で自分を突き刺すという「不慮の事故」によって死亡した。

    元陸軍中佐で53歳のピーター・バークレー氏は、世界中に3万人以上の会員を抱え、中世の研究と再現を行うソサエティ・フォー・クリエイティブ・アナクロニズム(Society for Creative Anachronism / SCA)の会員としても有名な存在だった。

    同会の会員であり、テラファン・グレイドラゴンの名前でデモの実演を行っていたバークレー氏は、同グループのソサエティ・エクエストリアン・マーシャルに任命されたばかりだった。

    「10月6日土曜日、我々多くにとっての戦友の1人がイベント中に命を落としました」SCAのソサエティ・マーシャルであるアラン・グレイブセンド氏は、同グループの公式フェイスブックページに投稿した声明でそう述べた。

    「グレイブセンド氏は事故原因究明のための捜査を指揮しており、このような事故が再び起こらないようにするための適切な対策の策定に取り組んでいます」

    バークレー氏の兄弟によるフェイスブックへの投稿によると、同氏は「不慮の事故」により、自身が保持していた先端が金属の槍の向きが変わり、胸骨の下に突き刺さったことが原因で死亡したという。

    10日、SCA代表のジョン・フルトン氏はワシントン・ポストの取材に対し、同グループは戦闘関連の活動に対して厳密なルールに従っており、バークレー氏は「熟練のエキスパート」であり、「その正確な実践方法を理解していた」という。

    6日に行われた競技は、参加者が馬に乗って槍を持ち、地面に設置された紙のプレートを突き刺していくタイム制の大会で、参加者が槍の扱いの巧みさと騎乗技術を披露するものだった。同グループに30年以上所属し、今回の競技で定期的にその技術を披露してきたバークレー氏は、長さ約210センチ、重さ約900グラムから1.4キロの槍を使用していた。

    「槍に何かが起きたようです」フルトン氏はそう述べた。「彼は槍のコントロールを失い、槍の向きが変わって地面に当たり、馬が移動していたことによって槍の先端が彼に刺さりました」

    「彼は馬から降りて何歩か歩きましたが、彼が出血していることに観客が気づきました」

    バークレー氏は空輸されたが、病院に向かう途中で死亡した。

    バークレー氏の妻デボラさんはフェイスブックへの投稿で、友人と家族の愛と支援に対して感謝を述べた。「たくさんの疑問があることでしょう。私たちはその答えを探しているところです」と彼女は記した。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。