【米大統領選】トランプ氏「オバマ大統領を捜査の対象に」 クリントン氏の私用メール問題で

    クリントン氏が大統領になると「第三次世界大戦につながってしまう」と批判するトランプ氏。

    アメリカ大統領選の共和党候補であるドナルド・トランプ氏が、オバマ大統領の捜査を要求していることが日本時間10月26日、わかった。オバマ大統領を捜査する理由として、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に使っていた私的メールサーバーを知っていたから、と述べている。

    トランプ氏は26日、ロイター通信のインタビューで、オバマ大統領がクリントン氏を擁護していたと発言。

    「クリントン氏の私的サーバーをすべて知っているオバマ大統領は、巻き込まれたくないから彼女を支持している」「これは、オバマ大統領が捜査の対象になることを意味している」と付け加えた。

    過去にもトランプ氏は、何度かクリントン氏の私用メール問題を指摘しているが、オバマ大統領を捜査対象として呼びかけたのは、初となる。

    日本時間の10月20日にあった第2回テレビ討論では、自身が大統領に選ばれたら、特別の検察官を任命してクリントン氏を捜査すると宣言した。

    また、クリントン氏が大統領選に出ていること自体が不正だと猛烈に批判している。

    ホワイトハウスは、クリントン氏の私的メールサーバーの詳細をオバマ大統領は知らないと述べている。ロイター通信が報じた。

    トランプ氏は26日、フロリダ州サンフォードの集会でこう訴えた。「ヒラリー・クリントンは、民主主義の基盤を脅している」。

    ロイター通信のインタビューでトランプ氏は、クリントン氏のシリア戦略を「第三次世界大戦につながってしまう」とも批判している。

    「重点に置くべきなのはIS(イスラム国)であって、シリアではない」

    フロリダ州の集会でも、「どこから来たのか、誰なのかもわからない難民たちを、いかさまヒラリーは550%も増やそうとしている」と演説した。

    「クリントン氏に投票するなら、気が狂っている」。トランプ氏は集客に訴えた。「彼女は最悪だ」。