夏休み中の学校で不幸な事故が… アクセルとブレーキ踏み間違えた男性にひかれシングルマザー死亡

    ジェームズさんは、子どもたちに向かって突進する車の前に命がけで飛び込んだ。

    米テキサス州にあるティッピン小学校では、新学年で学校に戻った子どもたちや保護者が、カリスマ・ジェームズさん(33)の死を悼んだ。

    ジェームズさんは8月13日、学校の駐車場を猛スピードで進む車から3人の子どもたちを救おうとして死亡したのだ。3人の中には、ジェームズさん自身の子ども2人も含まれていた。

    地元紙エルパソ・タイムズの第一報によると、車は気が動転した男性がブレーキとアクセルを踏み間違えたものと思われ、ジェームズさんはその車から子どもたち(6歳、7歳、10歳)をかばおうとして轢かれた。

    当該学区を管轄する警察署のビクター・アライサ署長は14日、ジェームズさんが当初、「運転者の注意を引いて介入しようとした」と記者会見でレポーターに説明した。ジェームズさんはその後、車の進行路に入っていったという。

    「起こったことの大筋を説明すると、駐車場から出ようとしていた車が別の車両にまずぶつかりました」とアライサ署長は説明した。

    「ぶつかった時、どうやら運転者の気が動転してしまったのですが、そのまま駐車場の車道に向かって車を出し続け、(そこで)3人の子どもたちをひいてしまいました」

    当局は、この運転者の身元について、孫を迎えに来た58歳の男性だったとしている。

    ジェームズさんの友人で事故当時も現場にいた、子どもがこの学校に通うビクトリア・ブルースさんは地元メディアに対し、「金属がぶつかる音」がした後、「みんなが駆け寄った」と話した。

    「何かものすごく酷いことが起こったというのがわかりました」とブルースさんは加えた。

    3人の子どもたちは負傷し、近くの病院に搬送された。アライサ署長は、詳細な捜査を行うが、今のところ起訴された人物はいないと話している。

    ティッピン小学校は、遺族のために寄付サイト「GoFundMe」を立ち上げている。ジェームズさんは退役軍人であり、看護師だった。

    アライサ署長によると、「運転していた男性は気が動転して混乱していたようでした」と説明した。「男性に持病があったかどうかはわかっていません。今のところは不明です」。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。
    翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan