遺体動画を投稿したあのYouTuberの別の動画が新たな波紋を呼んでいる…

    「これが良いことでないとわかっているけど、エンターテイメントだからね」「トラと言っても赤ちゃんだし、大したことじゃないだろ?」とローガン・ポール氏は動画の中でコメント。

    日本の樹海で自殺者の遺体の動画を投稿するなど、その過激な動画に批判が集まったアメリカの人気YouTuber、ローガン・ポール氏。彼の別の動画が波紋を呼んでいる。

    今回、問題となっているのは彼が2017年に公開した「Kong Meets A Baby Tiger」というタイトルの動画。この動画は、ロサンゼルスにトラを買っている男がいると知ったポールが、愛犬を連れて会いに行くというものだ。

    その動画に登場したトラの子の飼い主、ニコラス・パーキンス氏(32)はトラの違法所持と虐待の容疑、そしてステロイドの所持で起訴された。有罪判決が下った場合、2年半の懲役が言い渡される可能性もある。

    ポール氏は公開している動画の中で「これが良いことでないとわかっているけど、エンターテイメントだからね」と語り、「(愛犬の)コングはトラに会ったことがない。僕らはコングにトラを見せたいんだ。トラと言っても赤ちゃんだし、大したことじゃないだろ?」と動画の制作理由に言及している。

    「すごくクールな家を買ったばかりだけど、返却してトラの赤ちゃんに投資しようと思う」

    そうポール氏が発言しているこの動画は、12月5日までに800万回以上再生されている。

    カリフォルニア州魚類野生生物局にはポール氏の動画を見た人から複数のタレコミが寄せられていたという。それを受けて、2017年10月にはトラを所持するパーキンス氏に不法所持をやめるよう警告していた。

    その後、捜査を進めるなかで、劣悪なトラの飼育環境とステロイドの所持が判明したと当局の担当者は語る。

    パーキンス氏がネコ用のミルクを哺乳瓶でトラに与えていたこともあり、トラの健康状態は良好とは言えない状態だったが、現在では無事保護され、日に日に回復している。

    「トラやその他の珍獣はペットではありません」と語るのはロサンゼルス市の弁護士、マイク・フォイヤー氏。

    「こうした危険性のある動物を不当に所持することは、その地域にとって、そして動物たちにとってもリスクとなり得ます。我々は今後もこうした稀少な動物たちの安全を確保し、そしてこれらを不当に所持する人々の責任を追及していきます」

    BuzzFeed Newsは動画を公開したポール氏にコメントを求めているが、現在のところ事務所からの回答は得られていない。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登