フィラデルフィアで2月26日、ピザの配達員が殺された。犯人が金銭を奪うため計画的に待ち伏せし、殺害した強盗殺人事件だと、地元の警察当局はみている。
犯人は注文をしたあと、配達員で30歳のボビー・ジェンキンスの所持品を奪い、銃で殺害した。フィラデルフィア警察のジェイソン・スミス警部は27日、「犯人はまだ特定できていない」と話した。さらに、警察は発砲事件は繰り返される可能性があるとみて、他の配達員にも警戒を呼びかけた。
「こうした犯行は繰り返される傾向にある。」「犯人は味をしめて、同一の手口の強盗を繰り返す」と、スミス警部は記者会見で述べた。
ジェンキンスはビジネスを始める資金集めのために、ステーシー・ピザで配達員の仕事を最近始めたと、彼のいとこがCBS3の取材で話した。26日の午後7時ごろ、フィラデルフィア西部の家から注文を受けて向かったが、客はおらず、9mm口径のピストルで何者かに撃たれた。
警官が現場に到着すると、ジェンキンスは胸部を撃たれていた。病院に搬送したが、死亡が確認された。犯人はすでに逃亡していた。警察が捜査を進めると、注文先は空き家で、裏口の玄関をこじ開けた跡があったことが分かった。
警察が同市で起きた似た手口の事件を調べると、2月17日の事件が浮上した。配達員が空き家に食べ物を運ばされ、強盗の被害を受けた。空き家の裏口には無理やり開けられた痕跡があった。幸いにも、この配達員には怪我はなかった。
スミス警部は、これまで配達したことのない相手から電話を受けた時は、警戒するようにレストランなどに促した。被害者たちから何が奪われたかは説明しなかったが、配達員は100ドル以下しか所持していなかったことを明かした。
「ご家族とジェンキンスの最愛の相手のことを気の毒に思う」「愚かで悲劇的事件だ」とスミスは語った。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:藤原哲哉