女性乗客の髪を切り自慰行為に及んだ男 公共交通機関から永久追放される

    オレゴン州ポートランドでは初の事態となった。

    オレゴン州ポートランドのライトレールやバスなどの公共交通機関で何年もの間、女性の乗客の髪を切っていたとして、ある男がポートランドの交通機関から永久追放された。ポートランドでは初のケースとなった。

    男の名前はジャレッド・ウォルター容疑者(32)。バスや電車内での女性乗客に対する性的嫌がらせで何度も逮捕され、ポートランドの地元交通当局の通称から「トライメットの床屋」の異名で呼ばれていた。そしてウォルター容疑者は、トライメットが運営する公共交通機関の利用を、生涯にわたり禁止された。

    トライメットのダグ・ケルシー事業本部長は「市民は通勤などの移動にバスや電車を頼っています。交通機関の運営側として、乗客や従業員の安全な暮らしを脅かす人物に、これ以上交通機関の利用を許すことはできません」とのコメントを発表した。

    ウォルター容疑者は嫌がらせ、性的虐待、公共交通機関の妨害を含む16の容疑で3月に逮捕された。

    地元のテレビ局KATUによると、ウォルター容疑者は3月20日、電車内で、ある女性の乗客の後ろに座り、太ももに触れたり、彼女の服のポケットに手を入れたりしたという。

    先月の逮捕は、さらに前の逮捕から数カ月しか経過していなかった。ウォルター容疑者がこれまでに逮捕されてきた容疑の多くは、女性乗客の髪を切り、車内でその髪を使って自慰行為をしたというものだった。

    ウォルター容疑者が釈放され、再び電車やバスに乗れば、また同じ事件が起きるかもしれないことから、当局はウォルター容疑者に対し、これまで何度か90日間の利用禁止令を出してきた。しかし、永久追放するには地域の条例をを変える必要があったという。

    「少なくとも永久追放にしない限り、トライメットの乗客と従業員の安全は差し迫った深刻な脅威に晒されてしまいます」とケルシー本部長は語った。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子