「LGBTの生徒守る責任は社会に」 オバマ大統領、BuzzFeed単独取材に語る

    「子供たちの尊厳を守らなければならない」

    アメリカのオバマ大統領は、LGBTの生徒を、いじめから守る責任が社会にはあると、BuzzFeed Newsの単独インタビューで答えた。

    インタビューは、ホワイトハウスからFacebookとYoutubeでライブ中継された。最高裁判所など、司法をテーマとしたインタビューの中で、オバマ大統領は性的少数者の生徒の人権を守る重要性を訴えた。

    「学校に通ったことのある人、親になったことがある人なら理解できるはずです。性的指向が異なっていたり、トランスジェンダーであったりすると、マイノリティーになりうることを。傷つきやすい存在なのです」

    アメリカ国内では、トランスジェンダーが、自分の性的アイデンティティに沿ってトイレを使うことを制限する動きがでている。

    ノースカロライナ州では、トランスジェンダーが、政府の施設や学校で、出生証明書に記載された性別に従ってトイレを使うことを強制する新法が3月に成立している。米司法省は、「トイレ法」と呼ばれるこの新法が、職場の性差別を禁じる公民権法に違反するとして、ノースカロライナ州の連邦地裁に提訴した。

    一方で、ノースカロライナ州のマクローリー知事は「正当な理由がなく、甚だしい行き過ぎ」と非難し、州当局とともに司法省を提訴した。

    オバマ大統領は個別の事例については言及しないとしたものの、「子供たちの尊厳を守らなければならない」と話した。

    オバマ大統領は先週、トランスジェンダーの生徒たちが、自分の使うトイレを選べるようにすべきだとするガイドラインを発行した。このガイドラインは、教育省に助言を求めた後、発行されたものだ。

    「誰もが平等に扱われ、子供たちが愛情を与えられて、守られること。それを確かめていくことが、私たち社会が果たすべき義務だと思っています」

    オバマ大統領のインタビュー映像はこちら。

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    (取材協力:Mary Ann Georgantopoulos)