Uberのドライバー、Uber本社前でタックルを受け地面に押し倒される

    「私たちは中に入って、署名を渡して帰ろうとしていただけなんです」このドライバーはBuzzFeed Newsに対してそう語った。

    12日午後、配車サービスを手がけるUberのドライバーが、サンフランシスコにある同本社に署名を届けようとした際に警備担当者からタックルを受け、地面に押し倒された。

    この事件の様子が映った映像からは、サンフランシスコの1455 Market St.にあるUber本社前で、プラカードなどを持った6人ほどの抗議者らが同建物内に入ろうとしていることがわかる。

    このうちの1人、ドライバーのトム・ホフマンさんが建物内に入ろうとする寸前、黒のフードを被ったセキュリティ担当者が彼を背後から掴み、地面に引きずり倒した。

    BuzzFeed Newsの取材に対してメールで声明を発したUberの物理セキュリティ責任者のカーラ・グレイ氏は、映像に映っていたセキュリティ担当者は第三者の請負業者に所属しており、「本件の調査中」は休職していると述べた。

    「我々はこの映像に関して強い懸念を抱いています。当社のセキュリティポリシーは、施設内およびその周辺の安全を確保することであり、このポリシーを逸脱した行動は許容できません」と同声明ではそのように述べられていた。

    Uber本社ビルはHudson Pacific Propertiesが所有しており、同社の広報担当者はUber前での抗議が計画されていることは知っていたが、暴力的な争いは起きなかったと述べた。Uberは、Securitasにセキュリティ業務を委託している。

    Uber本社前に集まった約15人のドライバーは、ワーキング・パートナーシップスUSAを含む労働グループ連合、ギグ・ワーカー・ライジング(Gig Worker Rising)のメンバーだった。

    彼らはUber幹部との会合を求める3,200人以上の署名を提出しようとしていた。ギグ・ワーカー・ライジングのメンバーを含むドライバーらは、この会合でドライバーのレーティングと契約解除のポリシーについて話し合いを行いたいと考えていた。

    タックルを受けたホフマンさんはBuzzFeed Newsに対し、尻と肩に痛みがあり、病院で検査を受ける予定だという。彼は告訴を考えているという。

    「攻撃的な態度や敵意を持ってあの場にいたわけではありません」「あれは不適切な行動だったと感じています。私たちは建物の中に入って署名を渡し、立ち去ろうとしていただけです」と彼は語った。

    UberとLyftのパートタイムドライバーとして約3年間活動しているホフマンさんは、ギグ・ワーカーズ・ライジングのドライバーたちが建物の中に入ろうとしたところ、外部に増員されていた警備員が彼らの求めに応じることを拒否したという。

    「私たちはロビーに入って、受付で『これを適切な人に渡してくれませんか?』と頼もうとしただけなんです」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。